1次試験対策
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1次試験の勉強方法(経営情報システム)

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こんにちは。ぶらんちです。今回は経営情報システムの勉強方法についてご紹介します。

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経営情報システムの合格率

実施年度科目受験者数科目合格者数科目合格率1次試験合格率
平成28年度13,385人1,143人8.5%17.7%
平成29年度13,725人3,646人26.6%21.7%
平成30年度11,498人2,628人22.9%23.5%
令和元年度12,285人3,271人26.6%30.2%
令和2年度9,985人2,868人28.7%42.5%
令和3年度13,695人1,457人 10.6%36.4%
注:「科目合格者数」には「1次試験試験合格者数」は含みません。

見てわかる通り、令和3年度は平成28年度以来の合格率の低さとなり、久しぶりの難化でした。それ以前の年度においても合格率が10%を切ることがよくあり、対応の難しい科目の一つです。

出題範囲

出題範囲は大きく情報通信技術の基礎知識経営情報管理に分かれます。

情報通信技術の範囲

  • ハードウェア・ソフトウェア
  • プログラム言語
  • 情報処理形態(バッチ処理、リアルタイム処理、クライアント・サーバ等)
  • データベース
  • 通信ネットワーク
  • システムの信頼性・経済性

基礎というだけあって内容はそれほど深くありません。とにかく暗記して覚えてしまいましょう。

ただ範囲がとても広いので、IT系企業にお勤めであっても、触れたことのない分野は必ずあると思います。
もし相当の自信がある方も、問題集を1周するくらいはやっておいた方が良いと思います。

「ネットワークに詳しいがアプリケーション開発は出来ない」「サーバ構築は出来るがアプリケーション開発は出来ない」「アプリケーション開発は出来るが、サーバーもネットワークも分からない」なんてのはIT系あるあるです。

経営情報管理の範囲

  • 経営戦略と情報化
  • 情報システムの開発(計画プロセス)
  • 情報システムの運用管理
  • セキュリティ
  • 問題分析・意思決定技法、計量分析技法
  • IT関連の法律・ガイドライン

経営情報管理のほうは少し難しいです。特に情報システムの開発~運用・保守の経験のない方には、イメージ出来ないことがたくさん出てくるのではないかと思います。

こればかりは仕方のないことなので、試験勉強だと割り切ってとにかく暗記し、「基礎的な問題で点数を稼ぐ」というのが基本戦略になります。

尚、2次試験で経営情報システムに関する出題が出ることはありますが、技術の詳細は問われません。
なので、本科目はあまり深追いしないほうがよいでしょう。

ちなみに本試験内容を全て理解したからと言って、IT人材として即活躍できるようにはなりません(覚えていて損はないですけどね)。IT技術は日々進化しますので、実際の現場では「やったことないな。勉強しよう!」なんてことは日常茶飯事です。

勉強する時に気をつけること

絵(図)で覚える

他科目でも何度かお伝えしていますが、情報システムについては特に「絵(図)で覚えた方がよい」です。

ぶらんちは文系なのにIT企業に飛び込んだんですが(別に何かの信念があったわけではないです)、最初はIT用語の波にのまれてチンプンカンプンでした。

そんなときに、当時の先輩から「絵に描けないものは理解できてないんだよ」と言われたんです。それからはとにかく絵を描きまくりました(ネットワーク構成図とか、論理構成図とか)。

これが効果てきめんでして、以下の好循環が生まれました。

  1. 絵にできないことで、「分かっていない」部分がはっきりする
  2. 分からないことを質問しやすくなる
  3. 質問される側も回答しやすいので、相談に気軽に乗ってもらえる
  4. 絵が完成することで「分かった」が可視化される
  5. 後で見返すことができる成果物になる

ただ、科目合格を目指すという観点では、どうしても覚えられない分野に限って試してみてください。試験範囲を全部やっていたら、多分それだけで1年経ってしまうので(笑)。

経営情報システムは2次試験と関連が薄く、そこまで時間をかけずに勉強する科目ということが大前提です。

ITパスポートを勉強してみる

ITパスポートとは、情報処理技術者の国家試験のうち、最も簡単な試験のことです。
経営情報システムと内容がかなりの部分重複しています。

「内容が重複しているならITパスポートを勉強しなくてもいいじゃん」となりそうですが、言いたいのはそこではありません。

ITパスポートは応募者が年間10万人を超える人気資格のため、テキストや問題集が豊富なんです。

「絵(図)で覚えることが効果的」をさきほどお伝えしましたが、ITパスポートの教材であればカラー図解で初心者にもやさしい書籍が多数出版されています。

企業経営理論や経営法務の一部復習もできるし、本試験は年中開催されているので、ITパスポートを先に取得してしまうというのもモチベーションアップのために良いかもしれません。

頻出でもそこそこにした方が良い分野

経営情報システムでは、頻出分野ながら非常にコスパが悪い分野があります。

  • 各種ガイドライン
  • 統計解析

各種ガイドライン

各種ガイドラインとは、IT関連の守ることが推奨されているルールのことで、ISMS(Information Security Management System)やITIL(Information Technology Infrastructure Library)などがあります。

本試験ではガイドラインの内容に踏み込んだ問題も出題されるのですが、ガイドライン自体が時代の流れに合わせて頻繁に更新されるため、内容まで追いかけていたらいつまで経っても勉強が終わりません。

ISMS「機密性」「可用性」「完全性」の観点から情報セキュリティを管理するもの、ITILIT運用保守に関するベストプラクティス(成功事例と集めたもの)くらいで留めてよいかと思います。

統計解析

統計解析は、統計学の理論に基づき既存データの分析を行うことです。統計学自体が難しい学問なので、IT知識がないところからスタートするのであればおよそ手を出せる領域ではありません…。

例年1~2問出題されるので4~8点捨ててしまうことにはなるのですが、「当たればラッキー」くらいにして単語を覚えるくらいにした方が良いと思います(ぶらんちは捨て問認定しました)。

おすすめの書籍・サイト

いかにおすすめの書籍・サイトをまとめています。ぜひご参考ください。

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中小企業診断士の勉強におすすめの書籍・サイト
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まとめ

如何でしたでしょうか。

ぶらんちはネットワーク分野のお仕事をしていた期間が長いので、「楽勝でした!」と言いたいところですが、1回目は48点でした(汗)。…やはりIT分野で働いている方やITが好きな方は、有利な科目であることは間違いないです(矛盾)。

一方で、2次試験には関連が薄いので、本科目が苦手な方は頻出分野をひたすら暗記することに注力しましょう!

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ぶらんち
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中小企業診断士
システムエンジニアとして14年間キャリアを積んだ後にコンサルティングファームに転職。ITコンサルタントとして従事する傍ら、中小企業診断士として伴走支援を実施中。
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