中小企業診断士の勉強におすすめの書籍・サイト
こんにちは。ぶらんちです。
中小企業診断士の勉強におすすめの書籍・サイト等をまとめています(随時更新)。
1次試験対策(科目共通)
Studying(スタディング)
Studyingでは、企業経営理論のみ受講するなど、科目ごとに受講することも可能です。
また、企業経営理論の第1回は無料視聴できるので、自分に合うか確認してから申し込むことができます。
ぶらんちの場合、「中小企業診断士を目指してみようかな~。でもテキスト読んでもよく分からないな~。」と思い悩んでいた時期にStudyingに出会い、「これなら出来そうだ!」と決心させてくれました。
(2017年当時は科目別はなかったので全科目受講しましたが、どれも整理されていて分かりやすかったです)
アガルート
最近TVCMが増えてきて認知度が急上昇している通信講座です。こちらは合格特典で全額返金お祝い金というぶっ飛んだ制度があります。動画もスキマ時間を活かしやすいよう10分~40分に区切られています。
こちらもサンプル講義動画を見ることが出来ますので、比較検討の候補に入れてみてはいかがでしょうか?
めざせ!診断士合格
過去問をWeb上で答練することが可能です。ぶらんちの場合、昼休みに上記サイトでポチポチ答練を行い、知識の定着具合を確認していました。
要点整理ポケットブック
持ち運びに便利なB6サイズです。1次試験の1日目(経済学・経済政策、財務会計、企業経営理論、運営管理)と2日目(経営法務、経営情報システム、中小企業経営・政策)に分かれており、試験直前まで復習することができます。
企業経営理論
独学であればスピテキ・スピ問は王道中の王道です。解説が大変詳しいので、これだけで十分合格圏内が狙えます。
過去問題集も重要で、過去問及び正解は中小企業診断協会サイトにも公開されていますが、本科目は正解だけみても納得できないことが多いです。そういった疑問は過去問題集の解説で消化するようにしていました。
財務・会計
中小企業診断士試験は財務・会計が得意だと合格に一気に近づけます。本問題集のレベルは若干高めですが、何度も何度も繰り返し解いていくと分かるようになり、かなりの自信がつきます!
財務会計もスピテキ・スピ問がありますが、どちらかと言えば集中特訓と過去問題集を回した方が効率的かと思います。
運営管理
運営管理を体系的に学びたい場合は、やはりスピテキ・スピ問がおススメ。過去問題集は本試験のレベルを実感するのに良いです。
経済学・経営政策
初めて経済学に触れる方におススメです。体系立てて学習できる上、Youtube動画と連動しており、読んで分からない部分を補強することができます。
速習シリーズで基礎を固めたら、スピ問や過去問題集で中小企業診断士試験に合わせたアウトプット練習をするのが良いと思います。
経営情報システム
ITパスポート関連
IT知識が無い人が一から始めてITパスポートに合格することを志向しており、図解が多くて分かりやすいです。問題集もついており、「経営情報システム専用じゃなきゃ嫌だ!」ということでない限り、こういうもので理解を深めた方が早いかもしれません。
ITパスポート受験者に聞いたところ、有名なサイトらしいです(よく知らない)。
ネットワーク関連
ネットワーク技術を一から学びたいときに最初に読むサイト。ぶらんちはネットワークのイロハをこのサイトで学びました。サイトの内容をまとめた書籍も出ています。
経営法務
経営法務もスピテキ・スピ問での基礎固めが王道です。特に問題集は同じ論点でも色々な角度から出題されており、理解が深まるよう設計されています。この1冊を何回転も勉強すれば、及第点は確保できるでしょう。
法改正で正解が変わったり無くなってしまった問題は「参考問題」と明記の上、何がどう変わったか詳しい解説があります。
ネットで過去問と正解をダウンロードして勉強しただけだと誤って覚えてしまう危険があるので、「今は違うよ」と教えてくれる本書は重宝しました。
中小企業経営・政策
中小企業経営については、中小企業白書や小規模企業白書の内容がまとめられています。中小企業政策についても頻出論点が整理されており、テキストの範囲としては十分だと思います。
中小企業経営・政策は中小企業診断士ならではの科目であるため、問題集の選択肢が少ないです。そんな中、本書は頻出論点が整理されており、これさえマスターできれば点数は安定すると思います。
中小企業経営の方は、当時の中小企業白書からの問題であるためほとんど役に立たないです。中小企業政策の頻出分野を回す程度で良いでしょう。
これまでの傾向では、中小企業白書は前年度から出題されます。本書は中小企業白書を分かりやすく要約しており、値段も2,000円ちょっとですので手に取りやすいと思います。ただ、中小企業庁のサイトには概要や解説動画も用意されておりますので、念のため。
2次試験対策(科目共通)
2次試験参考書として高い人気を誇る「ふぞろいな合格答案シリーズ」がおすすめです。毎年、合格者・不合格者問わず2~300名程度の答案を募集し、分析の上「ふぞろい的模範解答」を作成しています。
合格者に共通する思考プロセスや、不合格者の陥りやすいミス等も分かるので、大変おすすめです。
2008年~2017年の10年分を凝縮した1冊です。1事例の解説が少ないものの、複数年度分を勉強することになる2次試験において、十分に価値があります。
こちらは5年分ですが、丁寧な解説で理解が深まります。ただし模範解答はTACの見解ですので、これが100点の解答かは分からないです(多分違う)。いろんな方の答案を見て、論拠を知って、自分なりの解法を作っていきましょう!
その他(LEC模範解答集)
リンク先で「第2次試験模範解答集シリーズ」と検索すると出てきます。LECでは過去問題の模範解答を1年ずつ販売しています。少し高いですがTACとは別の視点で分析しており、比較すると面白いと思います。
事例Ⅳ
TACオプション講座(2次事例Ⅳ特訓)でもらえる問題集
いきなり毛色の違うものを持ってきてしまいましたが(汗)、一番おすすめしたいのはコレなので最初に紹介します。
大手資格予備校であるTACでは、事例Ⅳに特化したオプション講座を開催しています。
(通年コースを受講していなくても、オプション講座単体で申し込み可能)
この講座自体も素晴らしいのですが、何より一緒にもらえる問題集が秀逸です。
ぶらんちはこの問題集のおかげで事例Ⅳが得意になった、といっても過言ではありません。
オプション講座を受講しなくては手に入らないため、入手難度は高い部類ですが(メルカリに売ってるかもしれませんが)、コスパは間違いなく高いのでぜひ検討してみてください。
LEC第2次試験模範解答集シリーズ
これまた毛色がちがうものですが、こちらは大手予備校のLEC(東京リーガルマインド)のオンラインショップで手に入る書籍です。
リンク先で「第2次試験模範解答集シリーズ」と検索すると出てきます。
事例Ⅳも例に漏れず過去問分析が重要なのですが、計算問題であるが故に練習量も大事です。
過去問5年分だけでは答えを覚えてしまうし練習量も確保できないので、ぜひ10年分はやってほしいです。
古い年度は詳しい解説付きの書籍が手に入りにくいのですが、上記のオンラインショップでは平成13年度から全ての過去問を解説付きで販売しています。
ぶらんちはLEC通学コースも受講しており直近5年分は持っていたので、それより古い5年分を購入し勉強してました。平成25年度のように全く出題形式が違ったり(損益計算書がなかった!)、とても簡単な年度があったりと、「本番では何が起こるか分からない」ということを認識するにも役立ちました。
単年度ごとの販売なので結構な出費になってしまいますが、ぶらんちは買ってよかったと思ってます。
書店で買えるもの
通称イケカコです。20年前の、しかも公認会計士や簿記1級を目指す方向けの本ですが、中小企業診断士試験対策として有名です。
イケカコは正直本試験よりも難易度が高く、1問解くのに30分以上かかることもあります(ぶらんち経験談)。本書を全てマスターするのは時間がかかりすぎて非効率なので注意です。頻出分野の章だけを繰り返し学習し、さらに計算の答え合わせよりも解き方の理解の方に重点を置く、というのが正しい活用方法かと思います。
Lecture2 CVP分析(基礎)
Lecture3 CVP分析(応用)
Lecture4 事業部の業績評価
Lecture6 業務的意思決定会計
Lecture8 戦略的意思決定会計(1)
Lecture9 戦略的意思決定会計(2)
Lecture10 戦略的意思決定会計(3)
ちなみに、令和2年度の事例Ⅳでは、上記に無い「Lecture4 事業部の業績評価」「Lecture12 不確実性と情報」からの出題がありました。
ぶらんちはデシジョンツリーが結構好きで「Lecture12 不確実性と情報」を解いていたので、かなり助けられました(イケカコありがとう!)。
なお、平成25年度には「Lecture11 原価計算の新領域」も出題されています。
そういう意味では、1周くらいは一通り解いても良い、かもしれませんね…。
電卓
事例Ⅳに欠かせないのが使いやすい電卓です。たまに事例Ⅱ・事例Ⅲでも電卓が必要な問題が出題されることがあるため、本試験当日は最初から机の上に準備しておきましょう。
電卓はシャープ派とカシオ派が激しい派閥争いをしています(ウソです)が、ぶらんちはカシオ派です。
当然ながら2次試験に持ち込める条件を全てクリアしています。ボタンが大きくて押し間違いが少ないし、メモリ機能はもとより自動で四捨五入してくれる桁切替スイッチやGT(今までの計算を全て合算)などの機能が充実しており、使いこなせばかなりの時間短縮になります。
JF-120GTの廉価版です。サイズも一回り小さいです。2次試験には電卓の故障に備え2台持っていくのが常識なのですが、サブ機としてちょうど良いサイズかと思います。
ただ、ぶらんちはJF-120GTを2台購入しました。MN-12GTは液晶の角度が変えられないのが自分的にはマイナスポイントだったってのもありますが、故障のようなトラブルが起こると焦るじゃないですか。
そんなときこそ同じ電卓が準備できた方が心が落ち着くんじゃないかな~って思ったからです。
合格後に向けて読む本
中小企業診断士の資格をとったら読む本
東京都中小企業診断士協会 中央支部のフレッシュ診断士研究会卒業生による診断士活動のノウハウが詰まった本です。
中小企業診断士に合格した後、どのように資格を活かしていくか不安に思うこともあるかと思います。一歩進んで「独立開業したい!」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
本書では、人脈や仕事の拡げ方、継続の仕方について実践的に書かれています。
迷わず書ける記者式文章術
新聞って毎日発行されていますが、記事を書くためには企画したり取材したり構成決めたりといった時間も必要ですよね。速報なんてスピード勝負だし、どうやって記事を書くのか不思議に思いませんか?
本書では、そんな文章のプロである新聞記者さんの一発で分かりやすい文章を書くテクニックが学べます(2次対策にも有効です)。
ぶらんちも全然マスターできていませんが、本書のおかげでだいぶスピードアップできたと思います(ブログ記事がスムーズに書けるのも本書のおかげ…!)。
東大卒、農家の右腕になる
著者の佐川友彦氏が個人経営の梨農園(阿部農園)で、畑に出ない「農家の右腕」として次々と経営改善を提案し、推進していく様を綴ったストーリー部分と、経営改善を通じて得た100の事例を紹介するノウハウ部分に分かれています。紹介記事も書きましたのでご参照ください。
記者ハンドブック
「執筆活動」でご活躍されている中小企業診断士は多いですが、執筆に際しては「西暦と和暦は併記した方がいいのか」とか、「役不足だっけ?力不足だっけ?」とか、迷う場面も多いです。記者ハンドブックはそんな間違いやすくて紛らわしい表現を集めた本です。積極的に執筆活動をしたいと考えている方は、必携の一冊です。
タイプ別 中小企業診断士のリアル
中小企業診断士合格後の活動を5つのタイプに分けて解説しています。
- 資格取得が最終ゴール型
- 企業内診断士・自己啓発型
- 企業内診断士・副業型
- プロコン・C型(コネで仕事を受注し、中小・零細企業にサービスを提供)
- プロコン・D型(直接仕事を受注し、中堅・大企業にサービスを提供)
実は「資格取得が最終ゴール型」という人が一番多く、またそうした人にとってはメリットが少ない、ということが如実に書かれています。またプロコン・D型として活躍するためには高いハードルをいくつも乗り越える必要があり、プロコン・C型から徐々にステップアップして辿り着けるものでもない、ということがよく分かります。要は、合格後に自分はどこを目指したいかは考えておく必要がある、ということですね。
私が実際に感じていることと多くの点で合致しており、実態をよく表した良著だと思います。合格後のイメージを掴みたい方におススメです!