1次試験対策
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1次試験の勉強方法(中小企業経営・政策)

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こんにちは。ぶらんちです。今回は1次本試験で最後に受けることになる中小企業経営・中小企業政策についてです。

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中小企業経営・政策の合格率

直近5年間の科目合格率乱高下していますが、難易度についてはあまり変わりはありません。

実施年度科目受験者数科目合格者数科目合格率1次試験合格率
平成29年度13,791人1,509人10.9%21.7%
平成30年度13,449人3,090人23.0%23.5%
令和元年度13,229人737人5.6%30.2%
令和2年度11,614人1,905人16.4%42.5%
令和3年度15,446人1,093人 7.1%36.4%
注:「科目合格者数」には「1次試験試験合格者数」は含みません。

中小企業経営・政策は頻出論点からの出題数科目合格率が相関関係にあり、令和元年度や令和3年度は特に頻出分野からの出題が少なかったです。

出題範囲

ここ10年以上、中小企業経営より21問中小企業政策から21問の合計42問でずっと構成は変わってません。

【中小企業経営】
前年度「中小企業白書」「小規模企業白書」の統計情報・傾向分析

【中小企業政策】
中小企業向けの法律支援事業(経営サポート、金融サポート等)

中小企業経営は統計情報・傾向分析の結果は毎年変わるので、都度覚えなおす必要があります

中小企業政策のほうは頻出分野もあったりして比較的取りやすいので、中小企業経営で20点、中小企業政策で40点くらいが基本戦略になるかと思います。

勉強する時に気をつけること

中小企業経営

基本的にはひたすら暗記するしかないのですが、傾向を押さえることで選択肢は絞れると思います。

  • 中小企業の業績は感染症の影響で横ばいから低下傾向
  • 中小企業の労働生産性は大企業に比べると低い
  • 経営者の高齢化後継者不足で廃業するケースが多く、事業承継の取り組みが重要
  • 異業種や大学等との連携はどんどんしてほしい
  • M&Aもどんどんしてほしい
  • 女性は意欲は高いが、活躍の場はまだまだ少ない
  • 価格競争ではなく、製品・サービスの優位性で勝負できるようになったらいいな

問題には中小企業庁しての想いが込められているので、「アンケートを取ったらM&Aをやらなきゃ良かったって人ばかりでした」なんて問題は出ない、ということです。

迷ったら、上記のような傾向に当てはめて考えてみると選びやすくなるかと思います。

中小企業政策

こちらもひたすら暗記するしかないのです。

1点だけ、中小企業基本法にある中小企業・小規模企業の定義については、ほぼ毎年出題されています。

中小企業については、多様な事業の分野において特色ある事業活動を行い、多様な就業の機会を提供し、個人がその能力を発揮しつつ事業を行う機会を提供することにより我が国の経済の基盤を形成しているものであり、特に、多数の中小企業者が創意工夫を生かして経営の向上を図るための事業活動を行うことを通じて、新たな産業を創出し就業の機会を増大させ、市場における競争を促進し、地域における経済の活性化を促進する等我が国経済の活力の維持及び強化に果たすべき重要な使命を有するものであることにかんがみ、独立した中小企業者の自主的な努力が助長されることを旨とし、その経営の革新及び創業が促進され、その経営基盤が強化され、並びに経済的社会的環境の変化への適応が円滑化されることにより、その多様で活力ある成長発展が図られなければならない。

中小企業基本法 第3条1項

中小企業の多様で活力ある成長発展に当たつては、小規模企業が、地域の特色を生かした事業活動を行い、就業の機会を提供するなどして地域における経済の安定並びに地域住民の生活の向上及び交流の促進に寄与するとともに、創造的な事業活動を行い、新たな産業を創出するなどして将来における我が国の経済及び社会の発展に寄与するという重要な意義を有するものであることに鑑み、独立した小規模企業者の自主的な努力が助長されることを旨としてこれらの事業活動に資する事業環境が整備されることにより、小規模企業の活力が最大限に発揮されなければならない。

中小企業基本法 第3条2項

手持ちの過去問題集から選択肢になったことがある部分を太字にしてみましたが(間違ってたらすみません)、まるまる暗記してほしい勢いですね。「中小企業診断士は誰を支援するためにあるのか」を正しく理解するためにも、一度は暗記してみても良いと思います(ぶらんちも当時は覚えてましたよ…)。

ちなみに暗記してみると、なんだか中小企業診断士の自覚(なってないけど)みたいなのが芽生えて、モチベーションアップに繋がりますよ!

文中の下線部①に基づく、「小規模企業者」の範囲に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。


常時使用する従業員数が 20 人のパン製造業(資本金 1 千万円)は、小規模企業者に該当する。

常時使用する従業員数が 10 人の広告代理業(資本金 5 百万円)は、小規模企業者に該当する。

常時使用する従業員数が 8 人の野菜卸売業(資本金 1 百万円)は、小規模企業者に該当する。

〔解答群〕
ア a:正  b:正  c:誤
イ a:正  b:誤  c:誤
ウ a:誤  b:正  c:正
エ a:誤  b:誤  c:正

令和2年度中小企業経営・政策 第14問(設問1

中小企業・小企業事業者の定義(従業員数と資本金の関係)必ず出ます
サービス問題なので、必ず得点できるようにしておきましょう。

おすすめの書籍・サイト

いかにおすすめの書籍・サイトをまとめています。ぜひご参考ください。

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まとめ

中小企業経営・政策は本試験2日目の最終科目のため、疲れ切った心身で挑戦しなくてはなりません

ただ、時間が足りない!といったことにはならないと思いますので、一度解き終わっても何度か見直しを行う等、丁寧な対応で確実に合格につなげましょう!

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ぶらんち
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中小企業診断士
システムエンジニアとして14年間キャリアを積んだ後にコンサルティングファームに転職。ITコンサルタントとして従事する傍ら、中小企業診断士として伴走支援を実施中。
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