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中小企業診断士はやめとけ!?資格を取っても意味がない人5選

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こんにちは。ぶらんちです。

「中小企業診断士」で検索しようとすると、第2キーワードの候補に「意味ない」「やめとけ」「なくなる」「役に立たない」「食えない」などネガティブワードが目に付きます。

気になってクリックしてみると、実際は「意味がないなんてことない!」「食える!」「やっとけ!」という反証のページがほとんどで、意味ないと結論付ける内容のものはあまり見かけません(全く無いとは言いませんが)。

ぶらんちも、「意味がないなんてことない!」と思っている1人ですが、今回は敢えて「こんな人には意味ないかも」というお話をしたいと思います。

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どんな人がネガティブ検索をするか

まず、どんな人がネガティブ検索をするのでしょうか?

「中小企業診断士」を検索しようとしているので、少なからず中小企業診断士に興味がある方だと思います。その上で、ネガティブワードで検索する理由は以下のことが考えられます。

  • 単なる興味本位の人
  • 興味はあるが、勉強を始めることに不安がある人
  • 良い面ばかりの情報では信用できない人
  • かつて目指したが挫折した人

単なる興味本位の人

もし中小企業診断士資格の存在を知らなければ、資格保有者に出会った時合格を目指し勉強していると聞いた時ふと広告などで目にした時などに、「中小企業診断士ってどんな資格だろう?」と検索するんだと思います。

で、第二キーワード候補に「やめとけ」「意味がない」「なくなる」なんてのが出てきちゃうんですよね。そこでつい検索ワードに追加して、結果このページに辿り着いた方もいるのではないでしょうか?

人間の性というか、ネガティブワードに惹かれてしまうのは、ある意味自然なことかもしれません。

興味はあるが、勉強を始めることに不安がある人

中小企業診断士について興味はあるが、いまいち踏ん切りがつかない人の中にも、ネガティブワードで検索することあると思います。

これは、中小企業診断士の特性が関係していると思います。

やはりネックなのは勉強時間ですよね。平均で1,000時間かかるし、ストレート合格の話もあるけど10年以上かかる場合もあるなんて聞くと、やはり投資対効果を気にしちゃいます

だって「1,000時間もかけて勉強しても、実は食えない資格」なんて情報を耳にしたら、イヤでも調べたくなりますよね…。

これも自然な行為と思います。意味がないとする情報も入手したうえで、それでも「取りたい!」と思えれば、決意をもって邁進できるでしょう。

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中小企業診断士が食えないって本当?

理論上、食えないわけないです。
日本には平成28年度時点で約386万者の事業者があり、99.7%が中小企業です。
このうち、長期の支援を求めている事業者が仮に1%としても、3.8万者もあります。

一方、中小企業診断士は令和4年度時点で約3万人程度と言われています。ですが、そのうちおよそ7割が企業内診断士と言われており、フルで活動している診断士(プロコン)は9,000人程度です(民間のコンサルティング会社は大企業をターゲットに高単価としているケースが多いので、ここでは競合しないものとします)。

良い面ばかりの情報では信じられない人

中小企業診断士の資格予備校(通学・通信)はたくさんありますが、口を揃えて「中小企業診断士は役に立つ!」と宣伝します。合格者もブログを始めたりなんかして(?)、中小企業診断士の魅力を伝えています。

「意味がない」で検索する人の中には、「中小企業診断士資格に価値が無いと商売が成り立たないからでは?」と考えている方がいるように思います。

確かにそういう面はあるかもしれませんが、それらは「労力に対する対価は欲しい」というだけで、中小企業診断士資格自体に価値がない」と考えている人はいないと思います。

こういう猜疑心の強い人の方は、多面的にものごとを見ることができるので実は中小企業診断士に向いていると思うのですが、「ほらやっぱり意味ないんじゃん」で終わって挑戦してくれないんですよね…。本当にもったいない。

かつて目指したが挫折した人

過去に合格を目指したが挫折してしまった人の中にも、「意味ない」などのネガティブワードで検索する方が一定数いるでしょう。この場合は、「中小企業診断士に価値はない」とすることで、自分の決断に納得したいと考えられます。

資格取得をあきらめること自体は色々な事情があるので仕方がないことだと思いますが、上記に関しては他方を貶めて納得している場合、中小企業診断士を取っても意味がない可能性が高いです(理由は後述)。

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取っても意味がない人ってどんな人?

それでは、実際に中小企業診断士をとってもあまり意味がない(メリットが少ない)方はどんな方々が考えられるでしょうか?

  • 既に一流の経営者である人
  • スペシャリストを目指している人
  • 自分一人で仕事がしたい人
  • 称号が欲しい人
  • 他責思考の人

ひとつずつ見ていきましょう。

既に一流の経営者である人

言わずもがな、すでに経営者として成功している人は中小企業診断士を取っても意味はありません。

特に若いときに情熱を持って起業し、持ち前の経営センス、新しい感性で事業拡大が出来ているなんて場合は、わざわざ既成のフレームワークを覚えなおす必要はないでしょう。

ただ、幅広い知識を体系的に学んでいたほうがより良いとは思います。そういう意味では「取っても意味はない」ことはないのですが、資格の取得まで目指す必要はないし、そもそも成功者は概して自分から進んで学べる勉強家なので、投資対効果は薄いでしょう。

スペシャリストを目指している人

中小企業診断士は広い知識を組み合わせるゼネラリストの資格なので、一つの道をきわめるスペシャリストを目指す人にとってはあまり価値はありません。

IT業界では、自宅にサーバールームを構築してしまうような、探求心が強く得意分野では誰にも負けない「その道のプロ」が結構な頻度でいらっしゃいます。技術革新のスピードが速い中でも常に最新技術を習得していくその姿は、まさに職人です。

このような差別化集中戦略型の人は、中小企業診断士を取ってもその先が戦略と結びつかないので、あまり意味はないと思います。

ただ、弁護士や公認会計士などその道のプロであっても、中小企業診断士資格に挑戦し見事合格している方はたくさんいます。企業経営理論や運営管理など幅広い知識も習得することで、事業ポートフォリオを組んだり現業とのシナジーが期待できる場合には、投資判断もまた違ってくると思います。

※ゼネラリストとスペシャリストの違いについて詳しく知りたい方は、以下記事をご参照ください。

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自分一人で仕事をしたい人

「中小企業診断士活動状況アンケート調査」結果(令和3年5月)によると、中小企業診断士は人的ネットワークにより仕事獲得の機会を得ていることが分かります。

これは業務独占資格ではないため、勝手にどんどん仕事が降ってくるというわけではないことが大いに関係していると思います。実際、合格した後も自分で動き続けないと、情報も入らないし生活に何ら変化はありません。

なので、「人と関わらない仕事がしたい」「黙々と仕事をしていたい」という人は、中小企業診断士資格を取っても活かすことは難しいでしょう。

称号が欲しい人

ビジネススキル資格として高い人気があるにも関わらず、市場の認知度はそれほど高くありません。先のアンケートデータでも、資格を取得しても「特に処遇に変化は無かった」が40.4%と最も多いです。

先述の通り、中小企業診断士というネームバリューだけで仕事獲得の機会が増えるわけではないので、その称号自体による恩恵を期待している人は、取っても意味がないかもしれません。

ただ、勉強を通じて自分を高めることが出来るし、契約決定の最後の一押しに「国から一定のスキルを認められている」という信頼感が効いてくることもあるでしょう。そういう意味では、挑戦する人を応援してくれる資格と言えるかもしれませんね。

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他責思考の人

他責思考とは、「責任の所在を自分以外に求める思考」のことです。

何か問題があった時、まず「相手が悪い」「自分は悪くない」ということを証明しようと一生懸命になる人がいます。当然相手が悪いこともあるのでしょうが、まず「自分に落ち度はなかったか」「改善策は何か」を考えられない人は、もともとビジネスの場ではあまり歓迎されません
他責思考が強い人は、他人のアドバイスに耳を貸さないのでPDCAサイクルを上手く回せないし、他者からの信頼を失いやすいからです。

PDCAサイクル

PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返すことによって、品質向上を目的とする継続的改善手法です。

他責思考の人は、正しくCheck(評価)が行われないため、Action(改善)もされず改善活動が止まってしまいます。

試験勉強でも同じで、「こんな問題文じゃ誰だって間違えるよ」「自分の答案の方が模範解答より正しい」と(本気で)文句を言っている人は、中小企業診断士資格を取っても意味はありません。というか、変えられない外部環境と捉え、それらを前提に対策するくらいでなければおそらく合格できないでしょう

もともと中小企業診断士は前を向く職業です。過去や現状を踏まえ、どんな未来を描くべきか考える仕事です。そのあとも描いた未来を実現させるために努力する仕事です。
問題点を正しく受け止めて、改善につなげるマインドが無ければ仕事は上手くいきません。

思い当たる節がある方は、まず他責思考から脱却することから始めてみましょう。それだけで10年後、20年後に大きな差がつくと思います。

まとめ

如何でしたでしょうか。

今回は「中小企業診断士資格を取っても意味がない人」についてまとめました。逆にいうと、上記に当てはまらない人には何かしら効用があるはずですので、ぜひ挑戦してもらいたいです!

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ぶらんち
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中小企業診断士
システムエンジニアとして14年間キャリアを積んだ後にコンサルティングファームに転職。ITコンサルタントとして従事する傍ら、中小企業診断士として伴走支援を実施中。
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