2次試験対策
PR

ふぞろいで採点してみた(R3年事例Ⅰ)

branchpine
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは。ぶらんちです。昨年は受験生でもないのに全事例を解き、そして受験生でもないのに「ふぞろいな合格答案15」を購入しましたので、ぶらんち答案を採点してみました。

ご参考頂ければ幸いです。

スポンサーリンク

ふぞろいな合格答案とは

ふぞろいな合格答案とは、同友館が発行している2次試験対策用の参考書です。毎年本試験での実際の回答(再現答案)を募集し、集まった2~300名分の再現答案を分析して制作されています。

活用方法については別記事にまとめていますので合わせてご参照ください。

あわせて読みたい
「ふぞろいな合格答案」の活用方法
「ふぞろいな合格答案」の活用方法

令和3年度事例Ⅰについて

令和3年度の事例Ⅰの事例企業は「印刷・広告制作会社」です。問題文は以下より入手できます。

令和3年度のふぞろいはコチラです↓

ぶらんちの回答案

詳細は以下にて解説しています。

あわせて読みたい
現役診断士が「令和3年度 事例Ⅰ」を解いてみた
現役診断士が「令和3年度 事例Ⅰ」を解いてみた

第1問

令和3年度事例Ⅰ 第1問(20点)
2 代目経営者は、なぜ印刷工場を持たないファブレス化を行ったと考えられるか、100 字以内で述べよ。

ぶらんち回答案

印刷機を持たない事業へと転換することで、①低価格化2、小ロット化など技術革新3に伴う変化に柔軟に対応できる、②専門特化された協力会社との分業体制4顧客の細かいニーズ3を獲得できる、と考えたためである。

⇒ 12点/20点(ふぞろい採点基準)

「ファブレス化」となっているので、もともとは印刷工場などを持っていたのに手放したってことですね。「あえて」やっていることなので前向きな理由を考えます。

今回は「外部環境⇒それに対する戦略」という文脈が良かったみたいですね。私は戦略の部分しか書けていないのでだいたい半分です。毎回どの範囲を回答に落とし込むかは悩みます…。

あわせて読みたい
【2次対策】回答はポジティブにまとめよう
【2次対策】回答はポジティブにまとめよう

第2問

令和3年度事例Ⅰ 第2問(20点)
2 代目経営者は、なぜ A 社での経験のなかった 3 代目にデザイン部門の統括を任せたと考えられるか、100 字以内で述べよ。

ぶらんち回答案

3代目が前職での経験や培った人脈を活かして5事業展開を行い、紙媒体に依存しない新たな分野への市場拡大2を図るため、②統括業務を通じて管理職の経験を積ませ3将来の事業承継5を円滑に進めるため、である。

⇒ 15点/20点(ふぞろい採点基準)

本問で訊かれている主旨は押さえられたかな、と思います。理由は1つではなく、多面的に回答出来るとよいですね。

第3問

令和3年度事例Ⅰ 第3問
A 社は、現経営者である 3 代目が、印刷業から広告制作業へと事業ドメインを拡大させていった。これは、同社にどのような利点と欠点をもたらしたと考えられるか、100 字以内で述べよ。

ぶらんち回答案

利点は広告制作業を通じてサプライチェーンが強化され、印刷業のニーズ対応力向上といったシナジーが発揮された3点である。欠点は経営資源の分散4により営業が出来ず、厳しい競争4新規事業獲得が難しい2点である。

⇒ 13点/20点(ふぞろい採点基準)

利点に「経営リスクの分散」を書かなかったことで大きく点数を減らしています。正確には与件から「経営リスクが分散」しているとは読み取れないのですが、「多くの受験生が書くことを書く」というセオリーからすると、書くべきだったんだな~と感じます(こういったことが勝負の分かれ目になったりするんですよね…)。

ただ、欠点の方は漏れなく盛り込めたと思いますので、良しとします!

第4問

令和3年度事例Ⅰ 第4問
2 代目経営者は、プロジェクトごとに社内と外部の協力企業とが連携する形で事業を展開してきたが、 3 代目は、 2 代目が構築してきた外部企業との関係をいかに発展させていくことが求められるか、中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。

ぶらんち回答案

外部の協力企業との関係を5プロジェクトごとではなく継続的なものに発展させていく3専門特化2された企業と共同で企画立案を行うことで、新規の需要を創造し、既存顧客からの新たな事業案件を獲得する。

⇒ 10点/20点(ふぞろい採点基準)

おそらく今回の事例Ⅰで一番難しい設問でした。ふぞろい的には施策はどうあれ「関係性を強化」が書ければ5点をもらえるとの判断のようですね。「プロジェクトごとに社内と外部の協力企業とが連携する形で事業を展開」という設問文をどう解釈したかで大きく点数が分かれるイメージでした。

設問分析って大事ですね~!

あわせて読みたい
これで書けるようになる!中小企業診断士2次試験の解答プロセス①分析編
これで書けるようになる!中小企業診断士2次試験の解答プロセス①分析編

第5問

令和3年度事例Ⅰ 第5問(20点)
新規事業であるデザイン部門を担う 3 代目が、印刷業を含めた全社の経営を引き継ぎ、これから事業を存続させていく上での長期的な課題とその解決策について 100 字以内で述べよ。

ぶらんち回答案

課題は、新たな市場を開拓4して売上を回復させる1ことである。解決策は①外部企業との関係を強化1して顧客ニーズへの対応力を向上し、②営業人材を育成して4新たな事業案件の獲得力を強化する、ことである。

⇒ 10点/20点(ふぞろい採点基準)

ぶらんちは長期的な課題を「売上回復」とし、その対応策として「営業力の強化」としましたが、合格者は課題に「営業力の強化」を置き、対応策に「採用」などの具体的施策を書いたみたいですね。

確かにそちらの方が深堀りした良い回答になりますね…。う~ん、奥が深い!

まとめ

如何でしたでしょうか。

ふぞろい採点結果は、ぴったり60点でした!

ブログのおかげか、2次試験の回答プロセスが身についたようで(?)、一応及第点は取れました。実際、診断士活動でも「少ない文字数で言いたいことを伝える」ことが出来るようになったかな~と思います。

今回はここまで。事例Ⅱ以降も記事にまとめる予定ですので、お楽しみに!

ABOUT ME
ぶらんち
ぶらんち
中小企業診断士
システムエンジニアとして14年間キャリアを積んだ後にコンサルティングファームに転職。ITコンサルタントとして従事する傍ら、中小企業診断士として伴走支援を実施中。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました