1次試験対策
PR

中小企業診断士試験合格に向けた勉強方法(全体戦略編)

branchpine
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは。ぶらんちです。今回は試験合格に向けた勉強方法についてのお話です。

中小企業診断士試験は年に1回実施されています。例年、1次試験の応募者は20,000人程度、2次試験の合格者は1,000人程度で、単純計算で合格率5%の難関試験です。

ただし、合格者は大半が社会人であり、皆さん仕事をしながら勉強を続けてきた方々です。また、少数ながら独学でストレート合格をする方もいらっしゃいます。つまり、自分にあった勉強方法さえ確立できれば、決して取れない資格ではない、ということです。

スポンサーリンク

各科目の特徴

中小企業診断士試験の範囲はとても広く、全てを数か月でマスターすることは非常に困難であり、全体戦略が重要です。
(そもそもマスター自体が困難です…。)

ここで、仮に1年間で合格を目指す場合にどのような学習計画を立てれば良いか考えてみました。

中小企業診断士の業務・役割から考える

中小企業診断士の仕事、期待される役割とはなんでしょうか?

中小企業診断士は、企業の成長戦略策定やその実行のためのアドバイスが主な業務ですが、中小企業と行政・金融機関等を繋ぐパイプ役、また、専門的知識を活用しての中小企業施策の適切な活用支援等幅広い活動が求められています。

中小企業診断士の業務は、「現状分析を踏まえた企業の成長戦略のアドバイス」が主な業務ですが、その知識と能力を活かして幅広く活躍しています。

中小企業診断協会(JSMECA)サイト

中小企業診断士は、企業の情報を総合的に受け取って的確な診断・助言をすることが業務内容であり、また求められる役割です。それって2次試験の試験形式そのままですよね。

試験制度にあるように、上記の「業務および期待される役割を果たすための一定レベルの能力を持つ者」を選定する試験だと考えると、2次試験を見据えた学習が不可欠であると言えるでしょう。

1次科目と2次科目の関係性

まず、試験は1次(7科目)と2次(4事例)に分かれていましたよね。
それぞれの相関関係を見てみましょう。

あわせて読みたい
【令和4年/2022年度版】中小企業診断士の試験制度について
【令和4年/2022年度版】中小企業診断士の試験制度について

1次試験の7科目の中で、2次試験と直結しているのは「企業経営理論」「運営管理」「財務・会計」です。この3科目で得られる知識はコンサルティング業務でもよく使うものが多く、2次対策になるので学習に時間をかけても期待効果が大きいです。

科目合格に必要な「理解度」の違い

理解度の深浅を表す言葉に以下のようなものがあります。

  • 知る
  • 使う
  • 使いこなす

「知る」は、講義やテキストから知識を得ただけの状態です。
新しい知識を吸収すると、人は喜びを感じます。私の場合、「経済学・経済政策」を最初に学習したときはアハ体験の連続でアドレナリンが出まくり、毎日の学習がメチャクチャ楽しかったです。

「使う」は、得た知識をアウトプットできる状態です。
診断士の学習でいうと1次試験の基礎的な問題集を解く、くらいのレベルでしょうか。経済学・経済政策の問題集を解いてみたら、「あれ、捻られると全然解けないじゃん…」と焦るくらいの感覚です。

「使いこなす」は、ある課題に対応する知識を選択し組み合わせ最適なアクションに繋げられる状態です。
2次試験の抽象的な問いに対しても、「きっとあの知識とあの知識を組み合わせて課題解決を提案できる!」とスラスラと回答を記入する感じですね。

では、各科目どのくらいの理解度があれば合格レベルにたどり着けるでしょうか?
(注:あくまで個人的主観です)

やはり2次試験に関連する「企業経営理論」「財務・会計」については理解度を上げる必要があり、学習時間を多く取りたいです。「運営管理」については1次試験にしか出題されない範囲も多いので、多少優先度を下げても良いと思います。

主要3科目以外については、知識と知識に関連性がない、いわば暗記科目が多いです。そのため学習に長い期間をかけても、最初の頃に覚えたことを忘れてしまい、何度も同じところを学習するハメになってしまいます。
効率を優先するなら、1次試験の本番に近い時期に集中して学習した方が良いです。

ここからは個人差の大きいところですが、「経済学・経済政策」は早めに始めることをお勧めします。なぜなら「使う」レベルまで理解するのにそもそも時間がかかるからです(哀)。

「経済学・経済政策」はミクロ→マクロと知識が繋がっているので、順を追って学習していけば「最初に覚えたことを忘れる」状態になりにくいです。

年間計画の立て方(ぶらんち式)

私は合格までに1次試験2回、2次試験2回かかっており、合計で3年間勉強をしました。なので自分自身の勉強方法というより、「こういう風に計画を立てていたらストレート合格できただろうな」というものをご紹介します。

①最初に全体把握をして学習計画を立てる

まず最初に1次試験の7科目を軽く一通り学習して、自分の得意・不得意を見極め、それぞれの総学習時間を設定します。

合格までの学習時間は平均1,000時間と言われています。1年でやり切ろうと思ったら1日3時間近く学習時間を確保する必要があります。
ご自身の仕事環境やご家族への負担も考慮して、「1日に確保できる学習時間」を念頭に割り振っていきましょう。

②主要3科目+経済学・経済政策に重点を置く

「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理」及び「経済学・経済政策」に重点を置いて学習していきます。
4月中旬~5月GWにかけて各予備校が全国模試を行いますので、ぜひ参加して現在位置を確認しましょう。また、その頃から、1次試験科目の比重を「経営情報システム」「経営法務」「中小企業経営・中小企業政策」にスイッチしていきます。

③2次試験対策は1月から始める!

1次試験本番(8月初旬)から2次試験本番(10月下旬)まで、約3ヶ月しか期間がありません。そのため、1次試験本番が終わってから2次対策を始める、ではかなりリスクが高いです。
中小企業診断士の業務内容、役割を認識するためにも、1月から4月あたりに2次試験対策を盛り込むのが良いと思います。

自分にあった学習計画を

如何でしたでしょうか。

気づいた方もいるかもしれませんが、各予備校はほとんど上記の考え方に近いカリキュラム構成になっており、有効性は高いと思います。
ちなみにTACスピードテキスト・問題集シリーズのナンバリングも主要3科目が先頭になっています。

あわせて読みたい
中小企業診断士の勉強におすすめの書籍・サイト
中小企業診断士の勉強におすすめの書籍・サイト


あとはどれだけ1日の中で学習時間を確保できるか、にかかっています。
長い時間をかければ忘却との闘いになりますし、モチベーションの維持も大変になります。短い時間で合格しようとすればその分他に犠牲にしなければならないことも多くなるでしょう。

資格制度には科目制度があったり、2次試験も2回受験チャンスがあります。合格さえしてしまえば、ストレート合格生も多年度受験生も関係なくなります。ご自身にあった学習計画を立てて、中小企業診断士を目指しましょう!

ABOUT ME
ぶらんち
ぶらんち
中小企業診断士
システムエンジニアとして14年間キャリアを積んだ後にコンサルティングファームに転職。ITコンサルタントとして従事する傍ら、中小企業診断士として伴走支援を実施中。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました