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独学か?予備校か?お金の観点で考える

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こんにちは。ぶらんちです。中小企業診断士試験に挑む際に、誰もが一度は悩むのが「独学か?予備校か?」だと思います。「誰かに教えてもらいたい」という人が大半かと思うものの、そこで問題となってくるのがやっぱりお金ですよね。そこで今回は、お金の観点から考えてみたいと思います。

※本記事では、独学を「市販の書籍のみで学習する人」とし、通信教育は「予備校」として扱っています。

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予備校のメリット・デメリット

最初に、予備校を利用するメリット・デメリットについて簡単にご紹介します。

予備校のメリット

  1. 効率的な学習計画(カリキュラム)
  2. 必要な教材が揃う
  3. 出題傾向に沿った学習ができる
  4. 最新情報が手に入る
  5. 勉強仲間が出来る
  6. 強制的に勉強時間を確保できる

たくさんメリットがありますね。学習計画を立てたり最新情報を入手したりといったことは予備校にやってもらって、自分の学習に集中できるというのが一番のメリットかと思います。ちなみに最近は通信(オンライン)講座が増えてきており、その場合⑤⑥は少しメリット感が無くなってきています。

予備校のデメリット

  1. お金がかかる
  2. 自分のペースで学習できない

一番悩ましいのは、①の「お金がかかる(けど合格が保証されているわけではない)」という所ですよね。②も結構大変で、突然の残業で出席できなくなったり、土日に授業があるので家族サービスが出来なかったり等、調整に苦労します。ただ通信講座であればこのデメリットはあまり関係ありません。

そもそもどのくらいお金がかかる?

2021年9月1日時点の、7社の主要コース(DVDなどのオプション・キャンペーン適用なし)の費用について調べました。全て税込みです。

こうしてみると、通信講座はかなり割安であり、人気があるのもうなずけます。一方、通学がメインの予備校については通学・通信で価格に差はなく、同じ品質を提供しているんだという自負が感じられます。

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予備校って本当に高い?

実際に予備校は高いのでしょうか?上記表で最も高額なTACを例に、知り得る情報から内訳を推察してみました。

知り得る情報(2022年7月20日時点)
  • 講義数
  • 提供されるテキスト・問題集
  • 包含されている答練・模試

提供されているテキスト・問題集の中には市販されているものも含まれているので、そこから色々なものの単価を想定して、まず書籍の合計価格を算出しました(124,420円)。そしてコース全体の価格(295,000円)から書籍代を差し引いて講座数で割ると、1回の講義が1,834円程度と試算できます。1回の講義は2時間30分なので、時間単価では734円となります。

※黄色塗りが市販されているもの

実際には自習室の利用や質問受付窓口などコース共通で利用できるサービスがあったり、キャンペーン割引なんかがありますので、講座の価格設定はもっと安くなると思います。それにしたって1時間700円で講義が受けられると思ったら、そんなに高い価格設定ではないのではないでしょうか?(支払いとしては重いですけどね

独学でもそれなりにかかります

いくら費用が掛からないとはいえ、テキストと問題集くらいは必要ですよね。仮にTAC出版で揃えた場合は、46,420円もかかります。もっと安い教材はありますが、公開模試を受けたり問題集を足したりもしますので、まあそれなりにはお金がかかることは頭に入れておきたいです。

結局どっちがいいの?

中小企業診断士は難関試験と言いつつ、弁護士や公認会計士とは違い仕事をしながら取得できる難易度です。そのため独学か予備校かで悩んでしまうのですが、逆に言えばもっと難しい試験の場合は予備校一択になるんだと思うんです(専門学校など含む)。

やはり予備校は合格者を輩出するために様々な分析をしてカリキュラムを提供しているわけですから、利用した方が効率的に学習出来て合格率が上がることは間違いないです。

一方、「独学でも3ヵ月で合格!」といった話もよく聞きます。ぶらんちも実際にそういう人に出会いましたが、例外なく「中小企業診断士を目指す前からレベルが高い」人たちでした。冷静に考えれば、1次・2次合わせて毎年10,000人以上が不合格となるような試験です。自動車免許の筆記試験とかだったらまだ分かりますが、たったの3ヵ月で合格できることが普通なわけないです。

そもそも「独学で合格する」ということは、予備校がサービス提供していることを自分で出来るわけですから、ある程度素質がないと厳しいと考えます。

独学でも合格できる人
  • 全体計画を立て、確実に実行できる
  • 予定が崩れてもリカバリープランを立て修正できる
  • 法改正等の情報収集を自分でできる
  • 過去問から出題の傾向や頻出論点を整理できる
  • 自分の強み・弱みを把握し、PDCAを回していける
  • 論理的思考力が備わっている
  • 読解力・文章構成力がある

ということで、一般人が独学で合格を目指すのであれば通常は2~3年かかると思った方がよいでしょう。もしその年月が惜しいなら予備校に通った方がよいです。ストレート合格できる保証はありませんが。

合格すればお金が稼げます

中小企業診断士に合格すると、診断士活動を通じて金銭を得る機会がたくさんあります。いろいろなお仕事がありますので一概に言えませんが、その気になれば数ヵ月で予備校代くらい元が取れてしまいます(実際、周りには副業でかなり稼いでいる方も出てきています)。

「早く合格すれば金銭を得られる期間も長くなる」と考えると、「予備校代=お金で時間を買った」と考えてもよいのではないでしょうか。

うちは副業が認められてないから、結局お金は取り戻せないよ…

安心してください(?)。合格すると考え方が変わります!合格後は実務補習や実務従事、診断協会への入会などで、同期や先輩診断士にたくさん出会います。みなさんバックボーンが違うので、色々な人生観・仕事観を知ることができます。そういう刺激を受けていると、将来自分がどうありたいかという哲学的なことを考えるようになります。その頃には元を取るといった考え方もなくなって、「予備校代をケチらずに早く合格してよかったなぁ」と思えるようになるでしょう。

経営スキルは出世して役員・管理職を目指すなら当然必要です。市場価値が上がるので転職だって有利です。もしかしたら独立だってできるかもしれません。その選択に中小企業診断士資格が必要であるならば、先行投資してでも早く合格した方が良いですよね。

別に予備校を勧めたいわけではないのですが、「お金がないから独学」と安易に選択することは避けてほしいなと思います。そこは診断士らしく、多角的に検討して決めたいですね。

まとめ

如何でしたでしょうか?

本当は勉強時間や合格率について、独学と予備校との違いを定量的なデータで比較検討をしたかったのですが、そのような統計データはありませんでした。一応お伝えすると、ぶらんちの体感的には「独学:予備校=3:7」くらいです。

これをどう見るかは、あなた次第!

ABOUT ME
ぶらんち
ぶらんち
中小企業診断士
システムエンジニアとして14年間キャリアを積んだ後にコンサルティングファームに転職。ITコンサルタントとして従事する傍ら、中小企業診断士として伴走支援を実施中。
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