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ゼネラリストとは

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こんにちは。ぶらんちです。本ブログは「応援します、ゼネラリストを目指す人。」を標榜していますが、そもそもゼネラリストとは何でしょうか?

対義語となる「スペシャリスト」と合わせて解説していきます。

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ゼネラリストとスペシャリストの違い

ゼネラリストとは「広範囲にわたる知識を有する人」のことです。幅広い知見や経験を活かしながら多角的な視点で物事を考える、どちらかと言えば「広く浅い」オールマイティーな人材のことを指します。

対してスペシャリストは「特定の分野において高い知識を有する人」のことです。専門知識を活かして特殊技能を以て仕事に取り組む、「狭く深い」差別化集中の人材のことを指します。

イメージにまとめると以下の通りです。

どちらが良いかは一概に言えません。ゼネラリストばかりの組織では高度な技術を用いた製品やサービスを生み出すことはできないし、スペシャリストばかりの組織では戦略的な動きができません。組織全体からすれば両方の人材が必要というわけです。

ゼネラリストに適した役職・職種

ゼネラリストは広い視野で現状を的確に把握し、課題を解決して成果に結びつける仕事に向いています。そのため、ゼネラリストは取りまとめ役になることが多いです。

  • 経営者
  • 管理職
  • プロジェクトマネージャー
  • プロデューサー
  • ディレクター
  • 経営コンサルタント

例えばプロジェクトマネージャーの仕事は進捗管理、予算管理、他担当との折衝など多岐に亘りますが、実際に手を動かす作業はその道のスペシャリストに任せます。ゼネラリスト自身が各作業のプロフェッショナルである必要はありません。但し普段の指示出しや各担当間調整、トラブル時の臨機応変な対応を行うためには、各分野とも平均的に60点くらいの専門知識は必要です。

上記のような役職・職種になりたい(またはなっている)方は、ゼネラリストを目指すべきでしょう。

スペシャリストの方が転職に有利?

中途採用の転職サイトをみると、やはりスペシャリストの求人の方が圧倒的に多いです。理由は、業務範囲が明確資格などからスキル判定がしやすく、採用後の期待効果もイメージしやすい(評価しやすい)ことが挙げられます。ピンポイントで適した人材を採用したい場合は、やはり専門スキルの高い人材の方が市場価値が高いです。

一方、ゼネラリストが転職に不利かということはありません。幹部候補やマネージャー職の求人はたくさんありますし、幅広い経歴は流動性の高い人材として希少価値も高いです。

ただ、ゼネラリストの転職にはマネージャー経験などの具体的な実績が必要です。「広い視野を持っている」「判断力がある」だけでは採用者へのアピールは難しいです。

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ゼネラリストになるには

ゼネラリストに求められる能力は大きく3つです。

  • 幅広い知識と経験
  • コミュニケーション能力
  • 判断力・行動力

幅広い知識と経験

スペシャリストはその専門性で勝負しますが、ゼネラリストは様々な分野の知識・経験を組み合わせにより独自の価値を創出します。たとえ未知の課題に直面しても、組織面・財務面・技術面など色々な角度から検討し柔軟に対応する広い視野を持つことが重要です。

そのためには、常にアンテナを張って知識を習得することと、多種多様な業務経験を積むことが不可欠です。特に業務経験は重要で、「営業一筋15年!」という方よりも、「営業3年、情報推進5年、人事2年、総務3年…」といった職務経歴の方のほうが、多角的に見られることは想像に難くないですよね。

コミュニケーション能力

取りまとめ役は社内外の多くの利害関係者(ステークホルダー)と調整を行う機会も多いので、やはりコミュニケーション能力は重要です。

各人の立場を理解した上で、主張を受け入れてもらえるよう交渉したり、一部譲歩して落とし所を探るといった調整もそうですが、部下に言葉をかけてやる気をアップさせるなども大事な取りまとめ役の仕事です。

判断力・行動力

愚痴が多い人っていますよね。「~が問題だ!」が口癖で会議でも積極的に発言するんですが、そういう人に限って課題や解決策を提示しないんですよね。

「解決策を考えるのは上司の仕事!」が第二の口癖だったりもするのですが、このような人は出世してもずっと上に指示を仰ぎ続けます。課長になったら部長、部長になったら本部長、社長になったら会長や株主…。判断というのは逃げようと思えばいくらでも逃げられるんですよね。

各方面から矛盾した悩みや依頼が来た時に、以下に全体最適な解決策を捻り出せるかが取りまとめ役の価値です。判断する立場でなくても「私だったらこうする」というものを常に考えながら仕事に取り組みたいです。

ゼネラリストと中小企業診断士

中小企業診断士は国が認める唯一の経営コンサルタント資格です。1次試験では7科目の広い知識が問われ、2次試験ではその知識をどう生かすかについて問われます。合格後に実務補習で経験を積むこともできます。診断する企業の業種は多種多様、刻々と変化する環境を踏まえ「広い視野」で改善提案を行う姿は、まさにゼネラリストそのものです。

つまり中小企業診断士は、ゼネラリストであることを対外的に証明できる国家資格であるとも言えます。

まとめ

如何でしたでしょうか?

ぶらんちは元々システムエンジニア(弱小)でした。周囲がスペシャリストを目指す環境において、ほとんど落ちこぼれだった私は「定年まで最新技術を追いかけ続けるのは無理…」と挫折していました。

そんな中、経営コンサルタントの方とお仕事をする機会があり、「専門的な知識やスキルで負けていても、複数分野の組み合わせで差別化は図れる」ということに気づかされました。それがゼネラリストを目指そうと思ったきっかけです。

そして中小企業診断士を取ったことでさらに大きく人生が変わりました。「それぞれの立場で仕事をするとはどういうことか」「目標を達成するための計画の立て方はどうすればよいか」「組織とは何か」等、今まで見えていなかったことが見えるようになり、仕事の幅が広がったと感じます。

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みなさんも「自分がどうありたいか」について整理してみてはいかがでしょうか。そしてもしゼネラリストを目指そうと考えたのであれば、中小企業診断士にぜひ挑戦していただきたいと思います!

ABOUT ME
ぶらんち
ぶらんち
中小企業診断士
システムエンジニアとして14年間キャリアを積んだ後にコンサルティングファームに転職。ITコンサルタントとして従事する傍ら、中小企業診断士として伴走支援を実施中。
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