中小企業診断士

ぶらんち合格体験記③

こんにちは。ぶらんちです。前回はTACに通学して1次試験を突破したところまででした。今回は2次試験の苦闘についてお話いたします。

2年目の勉強方法(2次試験)

2次試験の概要

2次試験問題はある事例企業の概要を説明する「予件文」と、それに対して診断と求める「設問文」に分かれています。

予件文はだいたい2~3ページほどあり、事例企業の開業から現在までの変遷が書かれて、文中には問題点や課題が散りばめられています。設問文でそれらが問われ、解答に改善策を記載する、といったイメージです。

出題科目は4科目で、全て同じ形式ですがそれぞれテーマが決まっており、様々な角度から企業診断する力を問われます。

事例Ⅰ

テーマは「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」です。事例企業(事例ⅠではA社)の過去の失敗・成功の要因はどこにあるのか、現在抱えている課題を解決する組織づくりとは何か、を答えます。

企業戦略(ドメイン)や事業戦略、組織文化や人事制度等、1次科目では企業経営理論の深い知識が必要です。ただし、設問文に抽象的な表現が多く、「何を聞かれているのか分かりづらい」「何を答えればよいか分からない」となりやすいです。

事例Ⅱ

テーマは「マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」です。事例企業(B社)は小売業・サービス業が多く、新規顧客の獲得や顧客単価を上げる方策について回答します。

1次科目でいうと企業経営理論(マーケティング論)、運営管理あたりです。こちらは聞かれていることは分かりやすいのですが、80分間の中で予件文の情報を分析して、改善提案に結び付けるのが難しいです。

事例Ⅲ

テーマは「生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」です。事例企業(C社)は主に製造業で、主に生産性向上についての方策について回答します。

1次科目では運営管理の知識が不可欠です。生産現場で働いていないといまいちイメージしにくく、「書いたはいいが現実的な提案なのか」が判断しにくかったりします。

事例Ⅳ

テーマは「財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」です。ずはり事例企業(D社)はお金で悩んでいます。財務諸表を読み取って強みや弱みを洗い出したり、将来に向けた投資判断を行ったりと、財務・会計の力がものを言います。

財務・会計といっても、財務分析、キャッシュフロー計算やNPV等、範囲は狭いのです。その代わり、1次試験とは比べ物にならないくらい計算は難しいです。

苦手にしている受験生も多いので、練習量を増やし得意科目にしたいところです。

TACメソッドについて

TACメソッドとは、TACにて提供する答案作成プロセスです。

「出題者の意図は必ずしも正確にわかるものではない」「問題要求を特定できない場合もある」ことを前提としています。得点できるところを取りこぼさず、あらゆる事例で常に安定した得点ができることを狙いとしています。

手順を簡単に説明すると以下の通りです。

  • 最初に設問文を読み、解答の方向性を予想する
  • 予件をチェックし、方向性があっている確認する
    (違っていれば修正する)
  • 予件から抜き出したキーワードをもとに、各設問の回答案を作成する
  • 上記を最初の30分で終わらせ、残り50分で回答を書く

具体的には「予件のチェック」にも細かいルールがあったりしますが、とにかく解答作成までのプロセスを作業レベルにまで落とし込んであります。本試験では緊張してしまったり浮ついた気持ちになったり、いつもの実力を発揮できないこともあります。そんな中でも、回答作成プロセスを「作業」としてこなしていくことで品質を安定させることができます。

2次事例Ⅳ特訓

事例Ⅰ~Ⅲの回答プロセスがほぼ同じですが(厳密にはテーマに合わせて細かい違いはあります)、事例Ⅳだけは別物です。

記述式である以上、主旨が同じでも違うアイデア、異なる表現方法になることは往々にしてありますが、事例Ⅳの計算問題は答えがほぼ一択ですので、明確に○×が判ります。

公式が思い出せないなんて状態ですと、あっという間に時間が過ぎて空欄だらけになってしまいます。

幸い、問題の出題範囲はほぼ決まっていますので、やるべきことはひたすら練習量をこなすことです。

TACのオプション講座に2次事例Ⅳ特訓というものがあるのですが、こちらは絶対に受講することをお勧めします。独学の方も、これだけでも受講すると、本試験レベルの問題でも太刀打ちできるようになります!

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勉強方法

1次試験が終わった次の日から、平日は過去5年分の事例をとにかく繰り返し解きました。日曜日は朝から夜まで講義(または答練)を受けて、夜は有志での勉強会にも参加しました。

最初は「何を聞かれてるのか分からん!」「何を書けばいいのかさっぱり…」と全然答案がまとめられず、答練の点数もさっぱり伸びませんでした。ただ、1か月も経つとだんだん2次試験のルールというか、「この設問はきっとドメインに当てはめて考えろってことだな」「これは書いても点数にならないな」みたいなことが分かってくるようになるんですよね。

よく2次試験は「量より質」と言われるのですが、それでもある程度は量をこなさないと見えてこないというか、なんとも不思議な感覚でした。

事例Ⅳについては、「2次事例特訓」の問題集を毎日1時間解き、最後まで行ったら最初に戻る、を繰り返しました。他の問題集もやろうと思いましたが、「2次事例特訓」問題集を間違えずに確実に解けるようになることを優先しました。

模試の結果

本試験直前の9月に行われた、TAC公開模試の結果です。

総合点数は240点を超えており、119位/2,374位(上位5%!)と上々でした!この模試結果はかなり自信になりました。

今見ると、事例Ⅳ以外60点をとれておらず、事例Ⅲなんか46点で足切り寸前です。本当はここで危機感を持つ必要があったのですが、自信をもった私は今まで通りの勉強方法を続けるのでした…。

本番試験に挑戦!

この年に合格することは、私にとっては特別でした(落ちたけど)。なんせ令和初の中小企業診断士になれますからね!(落ちたけど)。

令和元年度は、事例Ⅰの設問で「最大の理由」みたいに1つしか書いてはいけない(TACメソッドを封じられた!)ものが5問中2問も登場したり、事例Ⅳの計算問題が簡単すぎて逆に「本当にこれでいいの?」と迷ってしまったり、当日は訳が分からない状態でした。

それでもなんとか実力は出し切った感覚はあり、「これは合格でしょ~」と余裕の表情で会場を後にしました(落ちたけど)。

2次試験の成績(令和元年度)

科目点数判定
事例Ⅰ(組織・人事)57点B
事例 Ⅱ(マーケティング・流通)52点B
事例 Ⅲ(生産・技術)58点B
事例 Ⅳ(財務・会計)58点B
合計225点不合格

2次試験は相対評価を言われており、高得点の人が多いほど1つのミスが命取りになります。実際、事例Ⅳは簡単で大外ししていませんでしたが、それだけ高得点者が多かったのかB判定でした。

そしてもう一つ。1次試験と異なり、どうやら「失点を他の事例で埋める」という戦法は通用しない、ということです。

事例ごとに全体の出来を見て点数調整し、合格判定しているものと思われます。その上で、全科目でA判定を取ったものから合格となり、AAABの人、AABBの人、といった順に合格者を選定していると想定されます(個人的な感覚です)。つまり、全体で240点を目指すというよりも、各事例でA判定を取ることを目標にしたほうが合格に近づくものと思われます。

と、ここまで分析したところで、TACメソッドを駆使して臨んでもダメだった私は、どうしたものかと悩むのでした…。

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