2次試験対策
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ふぞろいで採点してみた(R4年事例Ⅰ)

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こんにちは。ぶらんちです。今年も受験生でもないのに全事例を解き、そして受験生でもないのに「ふぞろいな合格答案16」を購入しましたので、ぶらんち答案を採点してみました。

ご参考頂ければ幸いです。

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ふぞろいな合格答案とは

ふぞろいな合格答案とは、同友館が発行している2次試験対策用の参考書です。毎年本試験での実際の回答(再現答案)を募集し、集まった再現答案を分析して制作されています。

活用方法については別記事にまとめていますので合わせてご参照ください。

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「ふぞろいな合格答案」の活用方法
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令和4年度事例Ⅰについて

令和4年度の事例Ⅰの事例企業は「農業法人」です。問題文は以下より入手できます。

令和4年度のふぞろいはコチラです↓

ぶらんちの回答案

詳細は以下にて解説しています。

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現役診断士が「令和4年度 事例Ⅰ」を解いてみた
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第1問

令和4年度事例Ⅰ 第1問(20点)
A 社が株式会社化(法人化)する以前において、同社の強みと弱みを 100 字以内で分析せよ。

ぶらんち回答案

強みは①農業経験豊富な従業員1、②最終消費者が求めるこだわり1の野菜栽培、③有機JASとJGAP認証2、である。弱みは①従業員間で明確な役割分担がない3、②需給調整が出来ていない3、③定着率が低い3、ことである。(100字)

⇒ 13点/20点(ふぞろい採点基準)

強みは「高品質」「こだわり」「経験豊富」「外部認証」といった、差別化されている点が採点要素となっています。ただ、これらはどの受験生も回答できたようで、ふぞろいでは配点が低くなっていました。

弱みについては、第2問以降で改善提案をする構成となっている場合がほとんどのため、いかに後ろの問題を意識して回答に組み込んだかがポイントと言えそうです。

第2問

令和4年度事例Ⅰ 第2問(20点)
A 社が新規就農者を獲得し定着させるために必要な施策について、中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。

ぶらんち回答案

必要な施策は①教育制度を整備2して役割分担を明確化、②繁閑及び突発対応を考慮したシフト制の導入、③地域の農業関係者との交流イベント開催5、である。労働環境改善3により農業の面白さ5を自覚させ、帰属意識を高める2。(100字)

⇒ 17点/20点(ふぞろい採点基準)

本問で訊かれている主旨は盛り込めたかな?と思います。ただ、OJTとか標準化・マニュアル化のほうがより点数が伸びたようです。与件文の課題に対して一つ一つ改善策を提示したのですが、本問ではそうではなかったようです。う~ん、さじ加減が難しい…。

第3問

令和4年度事例Ⅰ 第3問(20点)
A 社は大手中食業者とどのような取引関係を築いていくべきか、中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。

ぶらんち回答案

要求に応えるだけでなく提案も出来る良好な取引関係を築く2べきである。具体的には①見える化された食品加工品の新商品開発を提案1し、②新たな1品種3の生産体制を確保、③複数の業者との取引を増やし2依存割合を下げる5。(100字)

⇒ 14点/20点(ふぞろい採点基準)

ふぞろいの採点基準が少し難しく、きちんと採点できているか怪しいものの、方向性としてはおおむね合っていたかと思います。「関係強化(維持)」「対等関係の構築」「経営リスク分散」など、もっと明確に回答できているともっと点数が伸びたようです。

第4問(設問1)

令和4年度事例Ⅰ 第4問(40点)
A 社の今後の戦略展開にあたって、以下の設問に答えよ。

(設問 1 )
A 社は今後の事業展開にあたり、どのような組織構造を構築すべきか、中小企業診断士として 50 字以内で助言せよ。

ぶらんち回答案

栽培、直営店、食品加工5機能別組織4とし、農業を基盤に据えつつ、新たな分野に挑戦1できる組織構造とする。(50字)

⇒ 10点/15点(ふぞろい採点基準)

字数制限が50字ということで、ポイントをきちんと回答に盛り込めたかが分かれ目だったようです。このへんは「伝えたことを短い文章にまとめる」練習が必要かもしれないです。

ちなみに「事業部制組織」と回答した場合でも大きな影響はなかったようです。「絶対提案しちゃダメ!」という類いのものではないですからね。そこまで気にしなくてよいと思います。

第4問(設問2)

令和4年度事例Ⅰ 第4問

(設問2)
現経営者は、今後 5 年程度の期間で、後継者を中心とした組織体制にすることを検討している。その際、どのように権限委譲や人員配置を行っていくべきか、中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。

ぶらんち回答案

後継者を役員に就任させ、全社管理5について権限移譲し経営能力を育成5する。人員配置は、直営店や食品加工を専任化して人手不足を解消し、若手従業員にも権限を委譲5して消費者の声に応える新商品開発力の向上1を図る。(100字)

⇒ 16点/25点(ふぞろい採点基準)

後継者、従業員、そして現経営者の観点での助言が必要だったようです。私「現経営者は何をすべきか」が抜け落ちてしまっていて、点を伸ばすことができませんでした…。

まとめ

如何でしたでしょうか。

ふぞろい採点結果は、ぴったり70点でした!

振り返ってみると、令和4年度は課題に対する基本的な解決策を問われているオーソドックスな問題だったと思います。2次試験の回答プロセスを確立する上で、得るものが多い良問だと思いますので、まだ解いたことがない方はぜひとも解いてみることをお勧めします。

ABOUT ME
ぶらんち
ぶらんち
中小企業診断士
システムエンジニアとして14年間キャリアを積んだ後にコンサルティングファームに転職。ITコンサルタントとして従事する傍ら、中小企業診断士として伴走支援を実施中。
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