2次試験対策

【2次試験】もう失敗しない!見直すべき勉強方法3選

こんにちは。ぶらんちです。「今年中小企業診断士試験に合格するぞ!」と頑張っている方がいる一方で、「頑張っているのにどうして合格出来ないんだろう…」とモチベーション維持が難しくなっている方もいるのではないかと思います。

特に2次試験は勉強時間に比例して点数が伸びていかないところがネックで、心が折れる大きな要因のひとつになっています。ネットを見ても「色々と手を出さないほうがいい」「一つのやり方を貫いたら失敗した」など正反対の情報が出てきたりして、何を信じたらいいかよく分からないというのが本音ですよね。

ではこのループ地獄から抜け出すにはどうすれば良いか?今回は勉強方法の見直しについてご紹介します。

失敗しやすい勉強方法

今までどんな勉強方法をしてきたでしょうか?よくあるケースから問題点を探ってみましょう。

①過去問2年分をじっくりやればいいと聞きました

A子さん

「過去問を2年分だけじっくりやればいい」という話を聞いて、私も2年分を3周やりました。でも最後は模範解答を覚えてしまって、勉強になっていなかったかも…。

最近の通信講座は「頻出分野に集中特化」が主流であることは他の記事でも書きました。試験範囲の端まで勉強していてはいくら時間があっても足りないので、頻出分野だけを完璧にして、合格基準である60点を狙う手法です。短い時間で合格可能性を高める良い方法だと思います。

ただ、1次試験と2次試験では「特化」のレベルが違います。1次試験は結局のところマークシートなので、ある程度の知識が身につけば消去法でも正解できますが、2次試験は頻出分野はどんな形で出されても即答できるくらいの修練が必要です。

過去問2年分だけで合格できる方は「3回やったから模範解答を覚えちゃった」なんてレベルではなく、1問1問「なぜこの模範解答に至ったのか」研究に研究を重ねている場合がほとんどです。

予件文や設問文の中からどんな条件をピックアップし、どういう思考プロセスで、何を根拠にこの提案をするのか、条件が変わっていたらどう提案を変えるべきか、それこそ「事例企業が自分のクライアントだったら、どんな価値提供ができるか」を真面目に語れるくらいやってます。

つまり過去問2年分で合格できる人は、少ない情報からでも合格レベルを身に着けることが出来る超効率型人間と考えた方がいいです。

「過去問は2年分だけをいい」という情報だけをピックアップして取り入れてしまうと、ほとんどの人が不合格の憂き目に合うことでしょう…。

②片っ端から手を付けました

B夫さん

予備校の答練・公開模試はたくさん受けたし、過去問も平成13年度から全部やりました。受験生仲間から勧められた問題集も全て解いたし、あと何をやればいいんだ…。

過去問だけではなく、答練・公開模試や問題集を組み合わせることで場数を増やす戦法です。このやり方の良い所は、試行錯誤の中で自分に合った解答プロセスを確立していけること、初見の問題への対応力が向上することだと思います。

ただ、あまりに物量が多いと一つ一つの深堀りが出来ないというデメリットがあります。答練や公開模試は、過去問を分析して出題可能性が高い要素を学べるように作成されています。だからこそ振り返りが大事であり、どう改善していくかの深堀りすることで効果が発揮されます。

但し、やはり学習教材なので総合診断的な観点では作られておらず、過去問よりも論点が分かりやすい予件文・設問となっていることが多いです。そのため答練や公開模試を何回も解くよりも過去問を深堀りしていった方が良いと思います。

一方で、過去問もあまりに古いものだと出題傾向が全く違うので学習効果は低いです。

平成13年度事例Ⅱ 第1問
B社の企業特性について次の設問に答えよ。

(設問1)
B社のような衣料品調達方法をとっている小売業態を、一般にはSPA(speciality store retailer of private label apparel)と呼んでいるが、このSPAは他のアパレル小売業やアパレル製造業とどのように違うのか、その違いを150字以内で簡潔に述べよ。

平成13年度は、法改正により現行試験制度(1次マークシート、2次筆記試験)となってから初めて行われた試験です。例えば事例Ⅱなんかは予件文が1ページしかありませんし、上記の問題は予件文とほとんど関連のない知識問題でありながら制限字数が150字もあります。

おそらくこのような形式の出題はないと思われます。初見の対応力向上という意味ではありかもしれませんが、回答プロセスのチェックには向かないでしょう。

③手順は全てルーティン化だ!

C太郎さん

予備校で教えてもらったテクニックは全てマスターしました。人事施策を問われたら採用・報酬・権限移譲…。改善活動と言えばECRSの原則、5S活動…。回答の文章は短くして、キーワードを盛り込んで…。何がいけないんだ…。

予備校で教えてもらえるテクニックは、80分の限られた時間を効率的に使うために非常に有効です。例えば実務においても「人事施策と言えば採用・配置転換・能力開発・評価制度・報酬」とすぐに想起できた方が仕事が早いですよね。

本試験も同じで、設問文からだけでも回答案がイメージできるくらいの方が再現性が高まり、点数も安定してきます。

ただし、これらに縛られ過ぎると大きな落とし穴にはまってしまいます…。

ケース①

平成30年度事例Ⅰ 第2問
A 社の事業展開について、以下の設問に答えよ。

(設問 2 )
A 社長は経営危機に直面した時に、それまでとは異なる考え方に立って、複写機関連製品事業に着手した。それ以前に同社が開発してきた製品の事業特性と、複写機関連製品の事業特性には、どのような違いがあるか。100 字以内で答えよ。

令和元年度事例Ⅰ 第1問
A 社長がトップに就任する以前の A 社は、苦境を打破するために、自社製品のメ
ンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかっ
た最大の理由は何か。100 字以内で答えよ。

平成30年度の「複写機関連製品」というのは、コピー機や複合機の部品修理やトナー交換等を請け負う事業です。これまで売り切り型の事業から、継続的な取引の発生する事業に移行することによって収益を安定させる、という事例です。

一方、令和元年度もメンテナンス事業に取り組み継続的な取引への移行を図りましたが、上手くいきませんでした。

ここで注目なのが、平成30年度を勉強して「収益を安定させるには継続的な取引」とテクニック的に覚えてしまっていた受験生は、おそらく令和元年度の問題は間違えてしまったであろう、ということです(私です汗)。

ケース②

ぶらんちは受験生応援団体(タキプロ)で勉強会班の活動をしていました。勉強会は①受験生はお題となる事例を予め解く、②当日は3~4人のグループに分かれて各自回答の根拠を発表、③それぞれの回答に対しグループ内で議論、という形式をとっていました。

その中で気になったのが、回答根拠に「ここはQCDの観点で書かなくてはならないから」「エーベルで考えて顧客・機能・技術を予件から探し出して」など理論中心に話す受験生が結構いたことでした。

正直テクニックに寄り過ぎているなと思ってました。もし実際の現場で、上記のような切り口で社長さんに話していたら、「一般論はいいからうちに合った提案してよ」と一蹴されてしまいます…。

1次試験で学ぶ理論や知識はあくまで考えをまとめるためのベースであって、実際の回答は事例企業の外部環境・内部環境を踏まえたものでなくてはなりません。それが合格者が口々に言う「予件に寄り添う」ということなんですね。

失敗しないために見直すべきことは…?

信じるなら全てを実行する

例えば予備校や通信講座のやり方を信じて貫こうと思っても、どうしても上手くいかなかったり辛かったりする部分が出てくると思います。そんな時に「過去問2年分だけでも合格する人がいるんだ」「事例Ⅳは問題集1冊でいいらしい」などと自分にとって都合のいい情報だけ取り入れて勉強方法をアレンジすると失敗します。

仮に「過去問2年分だけで勝負する」と決めたなら、どんな人が合格しているのかも研究してほしいです。もし「そこまでは出来ないや」と思うことがあっても、そこも含めて全て実行してください。どうしても無理なようであれば、過去問分析を5年分に増やすなどでバランスをとるか、別の方法を模索しましょう。

ルーティン化は「考えなくてよい」作業のために

ルーティン化はとても大事なのですが、やり過ぎると思考停止、柔軟性低下を招きます。なので、考えなくてよい作業だけをルーティン化するよう心がけましょう。

  • 解答用紙の字数をみて「書くための時間」を決める
  • 設問分析から始める
  • 予件文はSWOT分析の要素にチェックを入れる
  • 理由を聞かれたら「理由は」から始める

上記のような手順は、やればやるほど精度もスピードも上がります(経験曲線効果!)。こういうものはどんどんルーティン化して効率性向上を図ります。

一方、「B社への助言内容」のような核となる部分は、1次知識をベースとしながらもあくまで事例企業にとってベストな対応という観点でじっくり考えるようにしたいです。考える時間を作るためにルーティン化で時間節約を図る、というのが良いと思います。

自分の言葉で語る

自分の答案について、経営理論や法則名を言わずに説明できるか確認しましょう。予件や設問文だけで回答根拠を説明できるようになれば、自然と事例企業に寄り添った回答が作成できると思います。

中小企業の経営者は経営理論を持ち出した説明が大嫌いらしいです(人によると思いますが)。どうしても一般論に思えて素直に実行してみようという気持ちにならないんだとか…。

ちなみに自分の答案を人に説明する機会をつくるために、勉強会に積極的に参加した方が良いです。今はオンライン上でたくさんのコミュニティがあるので、探すことはそれほど難しくないと思います。

まとめ

如何でしたでしょうか?

2次試験の勉強方法については、色々記事を書いていますのでご参考頂ければと思います。

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ちなみに今回は2次試験の壁に悩んでいる方向けに書きましたが、1次突破に悩んでいる方もいるかと思います。

1次については「勉強時間を増やす」これ一択です。範囲が広く7科目もあるので大変ですが、結局は他の試験と同じで「試験範囲をどれだけの時間をかけて勉強したか」が合否を分けます。3年かけて科目合格を重ねることもできますので、まずは勉強時間の確保に努めましょう!

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