2次試験対策
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ふぞろいで採点してみた(R2年事例Ⅰ)

branchpine
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こんにちは。ぶらんちです。「ふぞろいな合格答案14」を購入したものの、忙しすぎてマトモに開いていませんでしたが、せっかくなのでぶらんち答案を採点してみました。

ご参考頂ければ幸いです。

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ふぞろいな合格答案とは

ふぞろいな合格答案とは、同友館が発行している2次試験対策用の参考書です。毎年本試験での実際の回答(再現答案)を募集し、集まった2~300名分の再現答案を分析して制作されています。

活用方法については別記事にまとめていますので合わせてご参照ください。

あわせて読みたい
「ふぞろいな合格答案」の活用方法
「ふぞろいな合格答案」の活用方法

令和2年度事例Ⅰについて

令和2年度の事例Ⅰの事例企業は「観光地として知られる温泉地にある老舗の蔵元」です。問題文は以下より入手できます。

令和2年度のふぞろいはコチラです↓

ぶらんちの点数

恥ずかしながら「48点」で、まったく合格点に届いていません…。ふぞろい採点基準ではどうなるでしょうか!

第1問

設問1

令和2年度事例Ⅰ 第1問(配点40点)
以下は、老舗蔵元 A 社を買収する段階で、企業グループを経営する地元の有力実業家である A 社長の祖父に関する設問である。各設問に答えよ。

(設問1)
A 社の経営権を獲得する際に、A 社長の祖父は、どのような経営ビジョンを描いていたと考えられるか。100 字以内で答えよ。

ぶらんち回答案

ビジョンは①日本の文化や伝統に憧れるインバウンド3向けに、②老舗ブランド3の酒造や土産、レストランを、③グループ企業と連携して2提供し地域の活性化4につなげる、である。経営はA社長に任せ次世代の育成2を図った。

⇒ 14点/20点(ふぞろい採点基準)

当時、本試験当日の緊張状態の中、最初に目にする問題です。過去問では「祖父の」なんて視点が違うことも珍しく、「経営ビジョン」なんて問われ方もなかったので、最初は動揺しました。

ただ、戦略系で意図が読めない問題は「だなどこ(誰に、何を、どのように、効果)」でまとめると決めていたので、一応無難にまとめられたな、という印象です。

A社長の育成については、上手く文章に入らなかったので最後に書きました。ただ、今見ると字数が足りなくて無理やり書いたようにしか見えないですね…。

設問2

(設問2)
A 社長の祖父が A 社の買収に当たって、前の経営者と経営顧問契約を結んだり、ベテラン従業員を引き受けたりした理由は何か。100 字以内で答えよ。

ぶらんち回答案

理由は①企業文化やノウハウを承継5して老舗ブランドのイメージを維持し、円滑に2事業を継続5する、②従業員の雇用を維持2することで安心感につながり、モラール低下を防ぐ1、ためである。

⇒ 15点/20点(ふぞろい採点基準)

設問分析より、①前の社長と経営顧問契約を結んだ理由、②ベテラン従業員を引き受けた理由の2点で書いた方がいいんだろうなぁと思いましたが、上手く切り分けられませんでした。ただ、ふぞろいの解説を読む限り、重要論点は押さえられたと思います。

第2問

令和2年度事例Ⅰ 第2問(配点20点)
A 社では、情報システム化を進めた若い女性社員を評価し責任者とした。ベテラン事務員の仕事を引き継いだ女性社員は、どのような手順を踏んで情報システム化を進めたと考えられるか。100 字以内で答えよ。

ぶらんち回答案

手順は①前任から受け継いだ知識や経験3を整理し、情報システム化の目的を明確にする、②検討チームに現場スタッフを参画させ、現場からの要望の取り込みを行う、③定期的に説明会を行い現場の理解を促す、である。

⇒ 3点/20点(ふぞろい採点基準)

IT業界にいると、「どのような手順を踏んで情報システム化を進めたか」なんて訊かれ方をすると、ついV字モデルを思い出しちゃうんですよね。

あわせて読みたい
【経営情報システム】V字モデルとは
【経営情報システム】V字モデルとは

ただ事例Ⅰのテーマは「人事・組織」なので絶対に違います。それで絞りだした答えが上記です。予備校の解答解説でSECIモデルの話が出てきたときは、目からウロコでした…。

SECIモデルとは

組織における知識管理(ナレッジマネジメント)のフレームワークです。以下4つの段階を繰り返すことで、一個人が持つ知識(暗黙知)と集団の知識(形式知)を循環しより良い知識にしていきます。

  • 共同化
    経験を人に共有する
  • 表出化
    共同化によって得た暗黙知をマニュアルなどにしてメンバーに共有する
  • 連結化
    表出化によって得た形式知を他の形式知を組み合わせる
  • 内面化
    得られた形式知を実践し、各個人が新たな暗黙知を得る。

第3問

令和2年度事例Ⅰ 第3問(配点20点)
現在、A 社長の右腕である執行役員は、従来のルートセールスに加えて直販方式を取り入れ売上伸長に貢献してきた。その時、部下の営業担当者に対して、どのような能力を伸ばすことを求めたか。100 字以内で答えよ。

ぶらんち回答案

求めた能力は①インバウンド客に対応するための語学力、②地域やA社の魅力を伝えるための日本の文化や伝統、歴史に関する知識、③顧客が求める商品を適切に提案する営業力4、である。

⇒ 4点/20点(ふぞろい採点基準)

これまた初めての問われ方で、はっきり言って当日は何を書いてよいのかさっぱり分かりませんでした。直販方式となることにより、「インバウンド客への対応力強化」が求められるのではないかと思って書きましたが、ふぞろいの採点基準では全く引っかかってませんね…。

それにしても、ふぞろいに掲載されている合格者の答案は良くまとまってて素晴らしいです。

第4問

令和2年度事例Ⅰ 第4問(配点20点)
将来、祖父の立ち上げた企業グループの総帥となる A 社長が、グループ全体の人事制度を確立していくためには、どのような点に留意すべきか。中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。

ぶらんち回答案

留意すべき点は公正公平な評価制度5とすることである。そのために①個人目標制度により個人に合わせた評価を行う、②社内資格制度を導入し能力給の要素を取り入れる、③正社員登用制度2により人材を確保する、である。

⇒ 7点/20点(ふぞろい採点基準)

グループ全体の人事制度を確立するために留意することは「公正公平な評価制度」しか思い浮かばず、そこだけを具体的に記述してしまいました。本当は人材の流動性確保とか権限移譲とか、いろいろと考えられることはあったはずなんですけどね…。試験当日に実力を発揮するって本当に大変なんだなぁと思います。

まとめ

如何でしたでしょうか。

ふぞろい採点結果は、43点でした!

「ふぞろいでは点数良かったんだけど、なぜ本試験では点数が悪かったのだろう?」的な話にならないかと期待したのですが、しっかりダメでした

事例Ⅱ以降も記事にまとめる予定ですので、お楽しみに!

ABOUT ME
ぶらんち
ぶらんち
中小企業診断士
システムエンジニアとして14年間キャリアを積んだ後にコンサルティングファームに転職。ITコンサルタントとして従事する傍ら、中小企業診断士として伴走支援を実施中。
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