2次試験対策
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再現性を意識しよう

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こんにちは。ぶらんちです。本日のテーマは再現性です。再現性とは「同じ実験を行った時に同じ結果が得られる度合」のことを言います。ただ、本記事でいう再現性とは「過去問で問われている主旨・論点を分析し、初見の問題でも同じように対応ができる度合」を指しています。

いくら過去問を繰り返しても再現性がない状態で2次試験に臨むのは大変危険です。まずは再現性とはどういうことなのかをチェックして、残り時間は再現性を意識した学習をしていただきたいと思います!

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再現性は共通点を見つけるところから

実務補習で学んだことは、最も重要なのは妥当性一貫性ということです。そして様々な中小企業の経営診断にしていると「どこも同じことで悩んでいるなぁ」という共通点が見えてくることがあります。

例えばコロナ禍で多くの企業が業績悪化しています。売上は期待できず固定費の支払いが負担となっている場合、出来ることは限られています。考えられるのは「固定費の削減」や「コロナ関連の融資や助成金の検討」ですよね。これらは業種問わず共通で考えられることです。

同じように本試験でも、過去に何度も同じ論点が出てきます。何度も出てくる問題点に対して、課題や対応策をストックしておくことで、初見の問題でも落ち着いて対処することができます。

事例Ⅰの場合

事例Ⅰのテーマは組織・人事です。主に戦略や人事制度について問われます。

特に大事なのがドメインの考え方です。与件文に経営理念が書かれていることが多いので、基本的には企業理念に沿った方向性で考える必要があります。経営理念が与件文に無い場合は設問で訊かれます。

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なので再現性を高めるためには「A社長は今後A社をどういう会社にしていきたいか」を読み取る練習をすることです。それが経営ビジョン⇒経営戦略⇒事業戦略とつながっていきます。なので論点は1つしかありません。

  • 上手くいっているA社
    ⇒ 戦略に基づいた行動・組織体制が作れている
  • 上手くいっていないA社
    ⇒ 戦略に基づいた行動・組織体制が作れていない
    ⇒ 戦略が間違っている

上記を分析するにはSWOT分析が非常に有効です。「機会に強みをぶつけているか」「脅威から弱みを回避しているか」など、クロスSWOTも含めてもう一度過去問を解いてみましょう。視点を変えることで、今まで気づかなかったことが見えてくるかもしれません。

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事例Ⅱの場合

事例Ⅱのテーマはマーケティング・流通です。論点は「既存顧客との関係性強化」「新規顧客開拓」の2つしかありません。なので改善提案も以下3つに集約されます。

  • 顧客数(来店数)の向上
  • 客単価(購買点数)の向上
  • 顧客生涯価値(LTV)の向上

大事なことは情報発信ニーズの把握です。よく「実店舗と工場が併設されている」なんていう事例がありますが、以下のサイクルを想定するのがセオリーです。

  • 実店舗の来客者からニーズを収集
  • ニーズに合った新製品開発
  • 新製品を実店舗で販売

最近はオンライン活用が重要視されるため、自社サイトSNSを活用します。特にSNSは絶対書くと思った方がよいです。

あとは中小企業は差別化集中戦略の一択です(現実でも同じです)。これも押さえておくとよいでしょう。

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2次試験の勉強方法(事例Ⅱ)
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事例Ⅲの場合

事例Ⅲのテーマは生産・技術です。

これも論点は「生産現場で起こっている問題を解決する」ことに集約されます。つまり与件文で「出来ていない」と書かれていることを「やってください」というだけです。

こちらは以下の記事で詳細パターンを載せていますのでご参照ください。

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2次試験の勉強方法(事例Ⅲ)
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事例Ⅳの場合

事例Ⅳのテーマは財務・会計です。

計算問題が出ることにどうしても注意が行ってしまいますが、あくまで財務状況の改善が問われているということを忘れてはなりません。

重要なのは「財務改善のために何をしてもらいたいか」をきちんと把握することです。なぜかというと、他事例と違い設問構造が既に提案になっているからです。

例えば、固定費が多い企業は売上の変動幅に対して利益の変動幅が大きいですよね(営業レバレッジ)。固定費が大きい企業の場合、もし売上が下がっていれば固定費削減は当然検討候補です。本試験ではそういうケースはCVP分析が出題されます。

逆に言うとCVP分析が出題されたら、D社は変動比率(固定費)に問題を抱えていると考えた方がよい、ということです。こんな感じでパターンを持っておくと、与件文や財務諸表での確認ポイントが絞れるだけでなく、記述問題の精度も上がっていきます。

こちらも以下記事に詳細パターンを載せています。

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2次試験の勉強方法(事例Ⅳ)
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まとめ

如何でしたでしょうか?

そろそろ2次試験の本番が近づいてきて、終盤戦に差し掛かってきました。今は新しいことを始めるというよりも基礎をもう一度固める時期と思います。

例えば「過去問をもう一度解いて以前の答案と見比べてみる」「70分で解いて課題抽出や回答作成スキルを上げる」等、本番に向けた学習計画にシフトするといいんじゃないかと思います!

ABOUT ME
ぶらんち
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中小企業診断士
システムエンジニアとして14年間キャリアを積んだ後にコンサルティングファームに転職。ITコンサルタントとして従事する傍ら、中小企業診断士として伴走支援を実施中。
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