1次試験対策

ネットワーク外部性とは(電話の話)

こんにちは。ぶらんちです。世の中には便利なサービスが溢れています。特にサブスクリプション(定額サービス)が定着してからは、「家にいる方が楽しい」と感じる方も少なくないと思います。

ところで、ある新しいサービスが開始されても「今入っているサービスを解約してまで入ろうと思わないなぁ」と感じることがありませんか?これまでもそういう気持ちになったことはあるとは思いますが、近年特に増えてきたように思います。

先発企業は、新市場に早期に参入することによって優位なポジションを獲得できます(先発優位)。一方で後発企業も、先行企業の良い所に独自性を加えたサービスを展開すれば、少ない開発投資でシェアを奪える可能性があります(後発優位)。

ただ、後発企業にもさらに後から続く新サービスの脅威には晒されるわけで、どんな企業にとっても「ユーザーの囲い込み」が重要になっている、というわけです。

そこで今回は「ユーザーの囲い込み」を行う上での重要な要素である「ネットワーク外部性」について解説します。

ネットワーク外部性とは

ネットワークで繋がる人々のイラスト

ネットワーク外部性とは「同じネットワークに参加する利用者が多ければ多いほど、そのネットワークから得られる効用が高まる」状態と指すマーケティング用語です。

例えばMicrosoftのOSシリーズ「Windows」の普及率が高いのは、ネットワーク外部性が高いためと言われています。

Windows95が発売された際、当初は使い勝手の良さから爆発的な人気となりました。が、Windowsユーザーが増えてくるとOffice文書のやりとり等、ユーザー同士の便益が向上し、さらに人気が高まりました。

利用者が増えてくると、今度は他のアプリケーションメーカーもWindows対応を優先するようになります。他のOSに比べてサポート情報も充実し、ますます利便性が上がります。ユーザーの間口も広がり、PC初心者にとってはWindowsOSを使うことが安心材料となっていきます。

最盛期よりは少し落ち着いたものの、PC業界ではWindowsの存在が高い参入障壁となっており、未だネットワーク外部性のチカラは健在です。

電話の話

電話網はネットワーク外部性で成り立っているビジネスの一つです。

例えば、電話の加入者が世界に3人しかいない場合、加入者は残り2人にしか電話を掛けられず、ほとんど利便性を感じません。ですが加入者が1億人ともなれば、加入者は「だれとでもつながる」という大きな効用を手にし、逆に加入していない人は大きな不便を感じる状態となります。

日本の電話サービス市場

日本の電話サービス市場は、電話網の発達と共に加入者数が増加してきました。日本初の電話サービスが開始された1890年(明治23年)当時、サービス提供エリアは東京〜横浜間のみ、利用者も197人(世帯)しかいませんでした。

そこから、提供エリアの拡大に応じて加入者数を増やしていき、利便性もどんどん向上していきます。まず、10年後の1899年には1万人を突破。さらに1941年には100万、1968年には1,000万の大台に乗せるなど、加入者が増えるほど指数関数的に加入者数が伸びていきました。

ただ、人口に対する普及率が頭打ちになった1980年頃から、市場成長に陰りが見え始めました。そんな中、1987年に登場したのが携帯電話です。これまでの「世帯に1台」から「1人に1台以上」へパラダイムシフトが起こり、電話サービス市場はさらに拡大することとなったのです。

この携帯電話の成功は、既に普及していた固定電話網との相互接続出来た(=はじめからネットワーク外部性が確保されていた)ことは重要な要素であったことは間違いないでしょう。

ちなみに総務省によると、2019年時点で音声通信サービス加入者数は総計2億4920万。1人約2契約は当たり前の時代となっています。「サービス変えようかな」はあっても「電話持つのやめよう」はあり得ないってことですね。

まとめ

如何でしたでしょうか?

すみません、もともと電話技術屋さんなので少々熱く語ってしまいました(汗)。以下記事に経歴についても少し触れているので、もし興味があれば合わせてお読みください。

ぶらんち合格体験記① こんにちは。ぶらんちです。 今日は、ぶらんちが中小企業診断士を目指したきっかけから、1年目の学習で利用したスタディング(Stud...

ちなみにGoogleやApple、FacebookやAmazon等、世界標準(デファクトスタンダード)となるような製品・サービスを生み出す企業もネットワーク外部性を活用したビジネスモデルとなっています。

もし興味のある企業や新製品・新サービスが現れたら、ネットワーク外部性に注目してみては如何でしょうか。

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