中小企業診断士

【実務補習】外部環境調査ってどうやるの?

こんにちは。ぶらんちです。いよいよ2次試験の申込受付が始まりました。1次試験の合格発表ももうすぐということで、令和3年度中小企業診断士試験も佳境に入ってきました。そんな中、ぶらんちは来週末には3回目の実務補習が始まります。有終の美を飾ろうと俄然やる気が出てきております。

ところで、企業経営理論や2次試験で、「外部環境分析」というものが出てきますよね(SWOT分析の一要素でもあります)。試験ではデータや予件文で示されますが、実際にはどのように調査するものなのか不思議に思っていました。

今回は、同じことを感じている方のために、外部環境調査について紹介したいと思います。

外部環境分析とは

経営分析を行う際、よく用いられるのがSWOT分析です。SWOT分析とは、現状を4つの視点から整理し、今後の意思決定に活かす分析方法です。

  • 強み(Strngth)
    競争力の源泉となる企業の内的要因
  • 弱み(Weakness)
    他社に比べ劣っている企業の内的要因
  • 機会(Opportunity)
    今後の成長・拡大のチャンスとなる外的要因
  • 脅威(Threat)
    業績に影響がある可能性のある外的要因

「強み」「弱み」内部環境(保有技術・組織体制・労働環境・財務状況など)を分析して要因を抽出していきます。これらは社長ヒアリングや財務諸表分析等により実施することができます。

一方「機会」「脅威」外部環境(業界構造・市場動向など)を分析して要因を抽出します。これが外部環境調査です。

ただ、1次試験も2次試験も外部環境は明示されており、それらをどう分析するかに焦点が当てられています。では、実務(補習)ではどうやって調べていけばよいでしょうか?

公的機関の統計データ

書籍・論文などに市場動向や市場規模のグラフが掲載されていることがあります。その際、「国勢調査」「経済センサス」等と出典が記載されていますよね。ただ、ぶらんちは「なぜそのような統計が行われていると知ることが出来たのか」「どうやって入手したのか」が分からず、不思議に思っていました。

ぶらんちは実務補習で初めて知ったのですが、実は政府統計データは「政府統計の総合窓口」というサイトに集められています。政府統計名が不明の場合でも、「分野」や「組織」等から絞り込んだり、キーワード検索もできるので簡単に目当ての統計データを探すことができます。

マクロ的な視点の調査は政府統計を調べればだいたい傾向が掴めると思います。

業務別審査事典

中小企業診断士として活動していると、自分の全く知らない分野・業界の経営診断を行うことも多いです(実際ぶらんちは実務補習・実務従事ともに初めて触れる分野・業界の企業ばかりです)。そんな時に役立つのがこの業種別審査事典です。

前回の記事でもご紹介しましたが、主に銀行などの金融機関が、融資の判断を行う際に業界構造や動向、経営指標の業界平均値を知るために参照するんだそうです。第14次では、計1,513の業種が掲載されています。とにかくすごい分量で、業界を知るために必要な前提知識から、市場規模需給動向課題と展望に至るまで様々な情報が載っており、分野別に全10巻もあります。

  • 第1巻 
    農業・畜産・水産・食料品・飲料分野
  • 第2巻
    紡績・繊維・皮革・生活用品分野
  • 第3巻
    木材・紙パ・化学・エネルギー分野
  • 第4巻
    鉄鋼・金属・非鉄・建設・廃棄物処理分野
  • 第5巻
    機械器具(一般、電気・電子、精密、輸送)・防衛分野
  • 第6巻
    運輸サービス・不動産・住宅・飲食店分野
  • 第7巻
    サービス関連(士業、コンサルタント、代行・仲介業)・学校・地公体・冠婚葬祭分野
  • 第8巻
    美容・化粧品・医薬・医療・福祉・商品小売分野
  • 第9巻
    旅行・スポーツ・娯楽・ペット分野
  • 第10巻
    商社・金融・レンタル・IT(情報通信)分野

一応Amazonでも購入可能ですがものすごく高いです。なので大きな図書館に行って必要な部分をコピーする感じでの利用になるかと思います。

ちなみに執筆には中小企業診断士も参加しているとのこと。どうりで見たことがある文章スタイルだなぁと思いました。2次試験の勉強を通じて中小企業診断士らしい文章というものが確立されるんでしょうかね?

業界団体の統計データ

どの分野・業界においても業界団体というものが存在します。業界団体とは同業種を営む企業の集まりで、業界内の利害調整、法令遵守・適正運用の徹底や、業界外に対する代表組織として活動する団体のことです。

たいていの業界団体が、市場規模・市場動向などの調査を行っており、統計データとして公開しています(有償の場合もあります)。外部環境分析に適したデータを入手しやすい反面、対象企業が既に知っている情報であるケースもあり、情報の活用には注意が必要です。

ちなみに業界団体の有無はネットで調べることもできますが、業種別審査事典にも掲載されています(各業種の最後の項目に「業界団体」があります。情報の網羅性がすごい…!)

McSS

経営診断システム(略称:McSSManagement consulting Support System)は、CRD株式会社提供の財務診断ツールです。財務諸表のデータを入力するだけで、収益性・効率性・安全性の面で業界中央値と比較・分析し表やグラフが作成できる優れモノです。

実務補習では毎回経営診断に必要となるMcSS利用ポイントが自動付与されますが、完成の目途が立ったら財務担当以外になった場合もぜひ触って感覚をつかんで頂きたいです。

まとめ

如何でしたでしょうか?

外部環境調査の方法を知ることは、合格者だけでなくコンサルティングファームに勤めている方にとっても有効です。今年合格を目指している受験生には少し先の話ではあるものの、覚えておいて損はないはずです!

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