1次試験対策
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【2021年度】1次合格発表と2次受験者・合格者数予想

branchpine
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こんにちは。ぶらんちです。令和3年度の1次試験合格発表が行われました。科目合格だった方、1次を通過した方、改めておめでとうございます!

今回は令和3年度1次試験の合格率などについて分析します。また、中小企業診断士試験の本丸である2次試験はどのくらいの受験者数になるかについても触れたいと思います。

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1次試験の合格率推移

令和3年度の結果と、直近5年間の合格率について比較してみましょう。

1次試験の合格率

実施年度1次受験者数1次合格者数1次合格率前年度比較
H2813,605人2,404人17.7%
H2914,343人3,106人21.7%+4.0%
H3013,773人3,236人23.5%+1.8%
R114,691人4,444人30.2%+6.7%
R211,785人5,005人42.5%+12.3%
R316,057人5,839人36.4%△6.1%
※1次受験者は7科目全てを受験した者の人数

令和3年度1次試験は過去最大規模での実施となりました。そして合格率は昨年に比べると少し落ち着いた印象ですが、それでも3年連続の30%越えです。おそらく今後も30%前後の水準で推移していくものと想定されます。

1次試験科目合格の合格率

実施年度H29H30R1R2R3
企業経営理論9.0%7.1%10.8%19.4%34.7%
財務・会計25.7%7.3%16.3%10.8%22.4%
運営管理3.1%25.8%22.8%9.4%18.5%
経済学・経済施策23.4%26.4%25.8%23.5%21.1%
経営情報システム26.6%22.9%26.6%28.7%10.6%
経営法務8.4%5.1%10.1%12.0%12.8%
中小企業経営・政策10.9%23.0%5.6%16.4%7.1%
※1次受験者は7科目全てを受験した者の人数

合格率が20%以上の科目黄色マーカー10%未満水色マーカーです。

企業経営理論財務運営管理経済法務の5科目は合格率が安定してきましたが、企業経営理論に関しては科目合格率30%以上となり、難易度を下げすぎた印象です。経営情報システムは他科目の水準に比べるとこれまでが簡単すぎたので(言い過ぎ?)、それらに慣れてしまった受験生はかなり苦労したのではないかと想像します。

一方、中小企業経営・政策は没問が3問もあったにも関わらず科目合格率が10%を切っています。難易度調整に完全に失敗しており、爆弾科目だったと言えるのではないでしょうか。

科目合格率が数%しかない等、極端に難易度が高かった科目については、俗に爆弾科目もしくは地雷科目などと呼ばれます。

以前の記事では、「1次試験の科目合格者に対しても新名称が付与されるようになったことで、難易度が平準化する」と予想していました。全体の傾向としては「予想は当たっている」と言いたいのですが、まだ調整が上手くいっていない節があり、今後も難易度の乱高下はありそうですね…。

https://branchpine.com/archives/1495

2次試験の受験者数予想

1次試験合格者数が判明したことで、2次試験受験者数や競争倍率の推測が可能です。

通常、2次試験を受験できるのは1次試験を合格した年度とその翌年度の2年間に限られます。そこで以下のような仮説を立てて2次試験の受験者数を予測してみました。

2次受験者数の試算条件
  • 1次試験合格者の9割が、その年の2次試験を受験する
  • 昨年2次試験の不合格者のうち、半数がその年の2次試験に再挑戦する

過去年度について上記に基づき試算してみましたが結構な近似値を叩き出しました。なので令和3年度予測も確度は高いのではないかと思います。ついでに、令和3年度の合格率をこれまでの傾向を踏まえて18%と仮定し、合格者数の予測値も割り出してみました。

実施年度2次受験者数
試算値)
2次受験者数
(実績)
2次合格者数
H294,571人4,279人828人
H304,637人4,812人905人
R15,953人5,954人1,088人
R26,937人6,388人1,174人
R37,862人1,415人
(予測値)
※ 2次受験者(試算値)は「当該年度の1次合格者×0.9+前年度の2次不合格者×0.5」にて算出
※ 令和3年度の合格率は18%とする

こうしてみると、令和3年度2次試験についても史上最大規模で行われる見込みです。感覚では分かっていましたが、熾烈な戦いとなることは間違いなさそうです!

まとめ

如何でしたでしょうか?

1次試験は合格者30%程度というのが今後のトレンドになりそうです。その分、2次試験の受験者数が上昇中です。今年2次試験に挑戦する方は、自分のライバルがどの程度いるのかイメージ頂ければ幸いです。

尚、今回の試算で1点注意なのが、「受験資格の延長措置」による増減は考慮していない、ということです。これは「コロナ罹患者などは申請を行えば受験資格を1年延長できる」というもので、令和2年度に続き今年度が2回目という特別措置です。

昨年は2次試験受験者数に大きな変化は無かったので、今年もあまり影響がない(予測値から大きく外れない)とは思いますが、令和元年度から2年間みっちり対策をしてきた猛者もライバルに含まれていることはご留意ください!

https://branchpine.com/archives/3351
ABOUT ME
ぶらんち
ぶらんち
中小企業診断士
システムエンジニアとして14年間キャリアを積んだ後にコンサルティングファームに転職。ITコンサルタントとして従事する傍ら、中小企業診断士として伴走支援を実施中。
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