予備校の模試・答練を最大限に活かす方法!
こんにちは。ぶらんちです。今日は予備校が開催する模試や答練の活用方法について紹介します。
模試・答練とは?
模試も答練も、予備校が開催する模擬テストのことです。受講者以外も参加できるものが模試、カリキュラムに組み込まれており受講者以外は参加できないものが答練です。
模試は過去問から傾向を分析し、今年出題される可能性が高い分野を中心に作成されているのに対し、答練は各分野の知識が深堀りできるようテーマに沿って作成されていることが多いです。
どちらも各予備校が蓄積したノウハウを凝縮しているので、解答解説込みでとても有用なものです。但し、1次試験と2次試験では活用方法が違います。
1次試験
問題集の1つとして何回も解きましょう!
1次試験は範囲が広いので、やみくもに勉強するより頻出分野に力を入れたいというのが本音ですよね。模試も答練もプロが傾向分析をして作成しているので、今年出題される可能性が高い分野、受験生が間違いやすい出題形式を効率よく学ぶことができます。
特に法改正のある経営法務や、前年の中小企業白書から出題される中小企業経営・政策は有効です。ぜひ何回も解いて最新知識を身につけましょう!
2次試験
2次試験は1次試験とは異なり正解が公表されておらず、誰も正確な採点基準を知りません。
そのため各予備校で独自の解答プロセス(メソッド)を編み出して、合格に近づくようカリキュラムを組んでいるわけですが、当然模試も答練もその回答プロセスに沿って作られます。採点基準も「わが社の回答プロセスが身についているか」に絞られ、予備校の設定する「正解」に当たったかどうかになってしまうので、少し本試験とは趣が異なります。
ぶらんちはTACに通っていた時、何度も答練や模試を解いていました。過去問は1度解いたら新鮮味がなくなる(真っ新な気持ちで挑戦できなくなる)という理由で最後まで手を出さず、直前期に3年分を1回だけ解いて本番に臨みました。結果、模試や答練の成績だけ良くなって本番はダメダメでした。
では、2次試験の模試・答練はどのように活用すべきでしょうか?
模試・答練は再現性を意識する
まず、模試・答練は力試しの場と捉えます。
過去問を解く際、「設問分析→与件分析→回答骨子作成→回答作成」という自分なりの回答プロセスを練習しているかと思います。それを「初見の問題でも80分間で同じように取り組めるか」「何を聞かれているかよく分からない問題が出た時にどう対処するか」に注力するイメージです。
つまり自分なりの回答プロセスにどれだけ再現性があるかをチェックするということです。変化球がきた時にやり方がバラバラになってしまうようでは、まだ「回答プロセスが身に付いていないな」と判断できます。
解説から自分のクセを分析する
模試・答練終了後にもらえる解説は必ず読みましょう。解説には正解に至るプロセスが書いてありますので、「どこにヒントが散りばめられていたか」「どういう知識を見るテストだったか」が分かります。
見逃していたヒントがあれば、本番でも同じようなヒントを見逃す可能性があります。解釈が大きく外れてしまったところも同様です。本番で同じ轍を踏まないように「こういうところも気をつけないとな」とチェックしておきましょう!
模試・答練の解き直しはしない
解説で確認した「自分のクセ」が治ったかは、再度過去問を解いて確認します。
模試や答練は各予備校(もっと言えば作問担当講師)のバイアスがかかっているので、やはり本試験で再現できるかを見るには過去問が一番です。
過去問の模範解答は、各予備校が公表しているものや書籍(ふぞろい等)、合格者ブログなどで色々確認できますし、Web勉強会もたくさん開催されています。上手に使って回答プロセスの定着を図りましょう!
https://branchpine.com/archives/1127まとめ
如何でしたでしょうか?
1次試験と2次試験では模試・答練の活用方法が異なる、というお話でした。特に2次試験は模試・答練を中心に勉強してしまうと本試験とのレベルの違いに苦労します。
模試・答練の点数はいくら良くても(悪くても)本試験とは全く関係ないです。点数は気にせずに、振り返りに使うものとして上手に活用しましょう!