令和3年度試験日程の落とし穴
こんにちは。ぶらんちです。令和3年度は昨年にも増して変則スケジュールが組まれており、受験生の皆さまも学習計画に苦慮されているかと思います。
今回は、変則日程に伴う思わぬ落とし穴について解説します。
令和3年度の試験日程
ついに1次試験の申込期間も終了し、あとは試験本番まで突っ走るだけですが、念のため令和3年度の試験日程を振り返ってみましょう。
項目 | 日程 |
---|---|
1次試験本番 | 令和3年8月21日(土)・22日(日) |
1次試験合格発表 | 令和3年9月21日(火) |
2次試験本番(筆記) | 令和3年11月7日(日) |
筆記合格発表 | 令和4年1月14日(金) |
2次試験本番(口述) | 令和4年1月23日(日) |
2次試験合格発表 | 令和4年2月2日(水) |
令和2年度の合格発表が令和3年1月5日(火)でしたから、今年度は1ヵ月近く後ろ倒しです。筆記試験の合格発表でさえ年を越しているので、今年受験される方は気が気ではない年末年始を過ごすことになりますね…。
合格から登録までの流れ
少し気が早いですが、2次試験合格後の流れをご紹介します。
中小企業診断士になるためには、合格後3年以内に実務補習か実務従事のどちらか15日間を実施し、証明書を添付し登録申請を行います(1日1ポイント換算で計15ポイントが必要)。
実務補習は、登録実務補習機関により実施されるグループワークのようなもので、5日間の日程で実際に1企業の経営診断を行います。1回につき5ポイントなので、3回受講すれば15ポイントを集めることが出来ます。
一方、実務従事とは中小企業診断士として、実際の現場で業務を行うことです。15日間全てを実務従事できるケースは少なく、大半の合格者は一度は実務補習を受けてポイントを稼ぐことになります。
合格後、最速で診断士になるには
実務補習は通常5日間コースとなっていますが、2月のみ15日間コースが存在します。15日間コースを受講すれば、2月末には15ポイントを集めることができ、最速で中小企業診断士になることができます。実際、同期合格者の中には既に正式登録が完了し、中小企業診断士として活躍している方もいらっしゃいます。
ちなみに令和3年度の実務補習スケジュールは以下の通りです。
令和3年7・8・9月実施スケジュール
受付期間:令和3年5月12日(水)~5月19日(水)
コース | 日程 |
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7月コース | 7月02日(金)・03日(土)・10日(土)・11日(日)・12日(月) |
8月コース | 8月20日(金)・21日(土)・28日(土)・29日(日)・30日(月) |
9月コース | 9月17日(金)・18日(土)・25日(土)・26日(日)・27日(月) |
令和4年2月実施スケジュール
受付期間:令和4年1月6日(木)~1月18日(火)
コース | 日程 |
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15日間コース | 2月04日(金)・05日(土)・12日(土)・13日(日)・14日(月) 2月18日(金)・19日(土)・26日(土)・27日(日)・28日(月) 3月04日(金)・05日(土)・12日(土)・13日(日)・14日(月) |
5日間コース | 2月04日(金)・05日(土)・12日(土)・13日(日)・14日(月) |
初日は企業に出向いて(またはオンライン会議)ヒアリング、最終日は企業向けの診断結果報告会なので、受け入れ先の企業にご迷惑が掛からないよう平日開催となります。カレンダー通りにお勤めの方は、1回の実務補習につき2日間有給取得となりますね。
ここまでで、何かおかしなことに気が付きませんか?
令和4年度2月の実務補習が受けられない!?
実務補習は合格者向けのプログラムのため、2次試験合格が正式発表されるまで申し込みできません。実際、今年2月の実務補習は、令和3年1月5日(金)合格発表の日から申込受付開始となっていました(その日のうちにほとんどの枠が埋まる盛況ぶりでした)。
一方、今年度は合格発表が令和4年2月2日(水)に対し、2月の実務補習は1月18日(火)までの受付となっています。
つまり、令和4年2月の実務補習は昨年度までの合格者向けのプログラムであり、今年度の合格者は最速で中小企業診断士になる方法は取れないということです。
「実務補習15日コースを受けて、早々に中小企業診断士デビューだ!」と考えていた方は、計画の練り直しが必要であることを留意しておきましょう!
まとめ
如何でしたでしょうか?
本日(令和3年6月19日)時点での情報ですので、今後何かしらの救済措置があるかもしれません(というかあると思います)。定期的に中小企業診断協会のサイトをチェックしましょう!
8/6追記: 救済措置が発表されてた
やはり救済措置が発表されましたね。令和3年度に限り筆記試験合格発表(令和4年1月14日)から申込ができるようになるみたいです。
これ受験生にとってはエゲツないスケジュールですよね〜。実務補習の申込開始日ってアクセスが集中しすぐに締め切られてしまうので、気合を入れてスタンバイしておく必要があるんですよ。
- 合否発表をドキドキしながら待つ
- 発表と同時に自分の番号を確認
- 喜ぶ前に実務補習申込
- すぐに口述試験準備(セミナー等申込)
- 落ち着いてから喜ぶ
実務補習の申込が合格発表日と同じでも良いのは、ほぼ100%受かると分かっている口述試験だったからですよね…。
こんな感情の起伏の多い一日、ぶらんちなら有休取りますね…。
https://branchpine.com/archives/1495